オーディオの備忘録と聴いたり読んだり眺めたり、まったり。
印象的なのは、これほど公式サイトに書かれた内容が正にその通りだと思うことは稀だということです。価格もリーズナブルなので、珍しく新品を買いました。
1975年に書かれたフランス人作家の小説、主人公は18歳の若い男性でシュマラ伯爵という偽名のままで終わるので、どういう境遇なのかは不明のままです。そのあたりが、リアル感のある空間に虚実が混じり、脚のふわついた彷徨う雰囲気がテーマなのかなと思います。
物語りというよりは、詩の文章だと感じます。地上で体験するあらゆることが未知であり、著者の感動にあふれた空間につつまれて時が過ぎてゆきます。