歩くという哲学を読んでみた   フレデリック・グロ 著  谷口亜沙子 訳

  哲学に歩行派などという派閥があるのか、歩くこと自体が哲学を擁立するのかと思ったけど、歩くことが好きな人たちの思考や小説、詩についてのエッセイみたいなものだった。


夜、すべての血は黒いを読んでみた  ダヴィド・ディオップ 著  加藤かおり 訳

  戦争で兄弟以上の友を失くす、そして魂食いと呼ばれて恐れられるのだけど、戦場から離れ人の想いをつづる物語り。

生き急ぐを読んでみた  ブリジット・ジロー 著  加藤かおり 訳

  事故で先立たれた夫を偲んで、もしも…を繰り返しながら昔日を思い起こす物語り。


ラストオーダーを読んでみた  グレアム・スウィフト 著  真野泰 訳

 ロンドンのパブで 飲む仲間、その一人がした最後の注文を届けに70歳前後の三人と40歳代の一人が小旅行に出かける。その道すがら過去の日々、触れ合う人とのあやが綴られる。