シャギー・ベインを読んでみた  ダグラス・スチュアート 著 栗原敏行 訳

 スコットランドはグラスゴーに住むドランカーの母と少年シャギーとその家族にまつわる1981~1992年のお話し。ちょっと素敵な本というのは出だしがイカシテル。1992年15歳の生活から始まりフラッシュバックするのを見て、プライベート・ライアンや英国の古い戦争映画を思い出した。 


ヘッドフォンアンプDACのMojoを買ってみた

 Chord社のポタアンDACであるMojoは2015年の発売で、すでに後継のMojo2がでています。随分と評判になったポタアンなので一度聴いてみたかったこともあり、中古のMojoを買ってみました。

 僕の場合は外で聴くことはないのでポタアンである必要はないのですが、インピーダンスの高いヘッドフォンも十分に鳴らせるという評判と何といってもDACチップを自社開発している点で、チップ会社の代物ではない点に惹かれたのです。

 もっともDACチップそのもので、どれくらい音質が変わるのかは分からないのです。CAMでもチップ+アナログ増幅になり、足しあわされた音なのだと思います。

進化の技法  ニール・シュービン 著  黒川耕大 訳

  生物の進化について、生物学者が豊富な知識と経験の中から判りやすい言葉で話してくれます。文章も展開も優れていてとても読みやすく、古代の誕生から現代のDNA解析に至るまでの歴史を体系たてて語ってくれます。


 やはり自分の専門の歴史については良く知るべきだと改めて思います。生まれた時代の技術で暮らしているけど、その技術がどのように作られてきたかを知ればなるほどと思えることが多いし、物事の考え方や見方について教えてくれて大変有意義に思います。

ちょっと風変わりなレコード

  ヘンデルのアルチーナというオペラがHHK FMより放送されていたので、気になって検索してみたらレコードを見つけました。3枚組で価格も安く盤面も綺麗なようですので買って1面目を探していると、No.6の裏がNo.1になっていて戸惑いました。


 おかしいなと思って、No.2を探すと裏面はNo.5です。普通1枚目の片面を聴いたら裏返して2面目を聴くのですが、これだとレコードを取り換えなきゃいけない。ほんとかなぁ、ラベルの貼り間違いじゃぁないのなんて疑ったのはいいけど、曲の順番なんて知らないし、イタリア語もさっぱりだし、と困った。

ヘッドフォンアンプ回路の自作追加と電源回路変更

  バッファLME49600とオペアンプを組合せたアンプを使ったのですが、BayerDynamicsのDT1990proとの相性は今一で電源の作り方が悪かったのか、電流がサチルようです。供給電源はDC15vで±15vを作るのにDCDCコンバーターを使い、±100mAもあれば十分だと思ったのですが...


 そこで±15vは諦めて、電解コンデンサを並べてぺるけ式の±7.5vを作り、載せ替えてみました。ダイナミックレンジの大きいオーケストラで盛りがるコーダ部分も問題なく再現できて良かったのですが、何かしらさらっとした雰囲気が気になります。

ブロッコリー・レボリューション  岡田利規 著

  5編からなる短編集。文と文を句点『。』で区切らず、読点で『、』でつないで、次の文を形容する文体が特徴的なのだけど、谷崎潤一郎のような滑っとした嘗めやかさはなくてアッサリと単々としている。


 内容はどれも日常生活そのものであり、ある時間帯が切り取られ物語が語られるわけでもなく風刺があるわけでもない。だからこそ日常なのだと思うけど、その空虚さを感じさせてしまう。だからと言ってデカダンスでもないし、短編のタイトルは中身のほんの一部をさしているだけでテーマではない。

Ultimate Ears UE900を聴いてみた

  Ultimate Earsは1995年に生まれたアメリカのメーカーで、UE900は2013年に発売されて翌年にはUE900sにマイナーチェンジしているから1年間しか販売されず、ある意味貴重品になるのかな。


 バランスド・アーマチュア型のイヤフォンで、ベース*2、ミッド*1、ツィーター*1の3way 4driver構成になっていてshure掛けタイプです。耳の形状のせいなのかshure掛けが苦手なのですが、ひょっこりと手に入ったラッキー品なので気にせずにいきます。

ヨハンナ・マルツィのコンプリートアルバムを聴く

  ルーマニア出身のヴァイオリニスト、1924年生まれで54歳と早くして亡くなられてます。NHK FMにてバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータが流れてきて、上品な中に力強さがあって気になっていたら、2022年にマスターテープよりPCM192kHzでリマスターされた9枚組のCDを見つけて思わず買ってしまった。


 バッハの無伴奏ヴァイオリンはミルシティンのCDがあって素晴らしいのですが、どことなく緊張して気疲れしてしまう面があってヨハンナの柔らかさに惹かれてしまったわけです。

JP-501のプレイヤー版と思われるターンテーブルシートを買ってみた

  JP-501と言えば、長岡名人が気に入られて使われたていたターンテーブルシートでパイオニアの品だった。もともと単品での販売ではなく、パイオニアのレコードプレーヤーについていたシートだったようで、それを使った名人が気に入ってシートだけ取り寄せて使い、人気になって単品販売に至ったと聞く。


 すでに一枚JP-501はあって評判通りなので、もう一台のターンテーブルにもと思っていたのだが、いかんせん高くなってしまって手が出ない。そこでダイソーのシリコンシートを円形に切って使っていたのですが、レコードを持ち上げると一緒にくっついてくることがあって気になっていた。

樹木の恵みと人間の歴史 ウィリアム・ブライアント・ローガン著 屋代通子訳

  作者は米国の木の育成管理者なのだけど林業ではなく、都市の樹木や郊外の森の伐採や育成を依頼されて身を立てている。木の伐り方によって萌芽更新を発揚させる手法を学び始め、木と人との係わりについても歴史から教わったこと記載した本です。


 裏表紙の内側に著者の写真があり、いかにも野原や森でうろついている浮遊者のような雰囲気と書かれている知的な文章とのギャップがとても印象的で、教養の深さに驚かされます。