歩くという哲学を読んでみた   フレデリック・グロ 著  谷口亜沙子 訳

  哲学に歩行派などという派閥があるのか、歩くこと自体が哲学を擁立するのかと思ったけど、歩くことが好きな人たちの思考や小説、詩についてのエッセイみたいなものだった。


夜、すべての血は黒いを読んでみた  ダヴィド・ディオップ 著  加藤かおり 訳

  戦争で兄弟以上の友を失くす、そして魂食いと呼ばれて恐れられるのだけど、戦場から離れ人の想いをつづる物語り。

生き急ぐを読んでみた  ブリジット・ジロー 著  加藤かおり 訳

  事故で先立たれた夫を偲んで、もしも…を繰り返しながら昔日を思い起こす物語り。


ラストオーダーを読んでみた  グレアム・スウィフト 著  真野泰 訳

 ロンドンのパブで 飲む仲間、その一人がした最後の注文を届けに70歳前後の三人と40歳代の一人が小旅行に出かける。その道すがら過去の日々、触れ合う人とのあやが綴られる。


予告された殺人の記録を読んでみた   G・ガルシア=マルケス 著  野谷文昭 訳

  不思議な物語ばかり描く作家だなぁと、一体どこからそういった想いが浮かび上がるのか謎めいた人のように感じる。


神坐す山の物語を読んでみた  浅田次郎 著

 神様が居る山とは奥多摩 にある御嶽山で、日本武尊を祀る神社で語り継がれた11の小話が鎮座する本を読んだ。


小澤征爾さんと、音楽について話をする  村上春樹 著

  小澤さんがバーンスタインのアシスタントしていたころの話から、音楽への取り組み方や考え方をシンプルに話されていてわかりやすい。


ステラ・マリスを読んでみた  コーマック・マッカーシー 著 黒原敏行 訳

  兄妹の物語のうち、妹がステラ・マリスという病院に自ら入院してセラピーを受けた記録の物語。兄の物語は通り過ぎゆく者という題名で同じ時期に発刊されている。


密やかな結晶を読んでみた  小川洋子 著

 不条理が道理になってゆく様はぬめりがあって生々しい。日本の作家が描いたとは驚嘆するばかりです。