ヘッドフォンアンプを作ってみる ぺるけ式&LME49600

  DT1990proというbeyerdynamic社のヘッドフォンを買ったので、ヘッドフォンアンプを作ってみる。夏の日照りが猛暑になる昨今、1階の奥まった部屋へ逃げ込むとオーディオはないので、JVCのウッドイヤフォンHA-FW01で聴いているのだけど、ちょっとヘッドフォンをと思い買ったのだ。


 ヘッドフォンアンプの構成なのだけど一つはオペアンプにして、もう一つはディスクリート構成にしようと思い、ぺるけFET差動回路にすることにした。オペアンプは小さな簡易式のヘッドフォンアンプを作った時にOPA2604を買ったのだけど、どうも性能を発揮していないようにも思えるし、他のオペアンプもあるので差し替えながら愉しもうと考えるのは、在るものは性能を発揮させたいという貧乏性からきている。

虚無への供物を読む 中井英夫 著

  密室での死に対して、素人探偵団が推理を展開する探偵推理小説なのだけど、探偵小説三大奇書または推理小説三大奇書と呼ばれている内のひとつです。他に夢野久作『ドグラ・マグラ』と小栗虫太郎『国死館殺人事件』があって、これは既に読み終えた。


 これらのうちで最も推理小説に近いのは虚無への供物であり、文章自体も読み易く、場面の展開を認識し易い。なにせ、ドグラ・マグラはオカルトっぽいし、国死館殺人事件は機械仕掛けのスリラーっぽいように思え、虚無への供物も含めて奇書と呼ぶのがふさわしい。なにせ、虚無の供物の中にドグラ・マグラが出てくるぐらいだから十分に意識されていたのだと思われる。

フランク・キンボールのAncestorsを聴く

 Ancestors FRANK KIMBROUGH

 アメリカのジャズピアニスト。1956年生まれ2020年12月30日没、享年64歳で亡くなったあとにでたアルバムAncestors(祖先)を聴いた。タイトル名は収録曲に同名がある。


 コルネットとベースとピアノのトリオ、ドラムがないので落ち着いたメロディラインの曲調になります。どの曲もコルネットのちょっと深くて生暖かいフレーズが響くので曲ごとの特徴が不鮮明になってきます。

 でもそれがきっと沼に靄がかかりながら空に明るさがじんわりと拡がる雰囲気が醸し出されるのでしょう。幻想的な中にもたまに動物の鳴き声が響いてくるようなレクイエムです。

アンブローズ・アキンムシーレのオリガミ・ハーベストを聴く

 Origami Harvest AMBROSE AKINMUSIRE


 アンブローズ・アキンムシーレはニューヨークのトランぺッター、2008年にデビューして2018年5作目のアルバム、オリガミ・ハーベストを聴いた。アルバムタイトルのorigamiは折り紙なのだろうか?そうだとすると直訳で折り紙の収穫になる。収録曲に同じタイトルは無いのでアルバム名だけとなる。