2021年に買って音質のよかったアルバム

  最近はデジタル音源を買うケースが増えてきました。レコードは欲しくても新譜では少ないし、あっても高価なんでデジタル音源になってしまい、CDだと中古でとても安く買える時に購入するパターンです。

 デジタル音源の購入先は主にHDtracsになることが多く、四半期ごとぐらいに全品割引セールを行ってくれます。尚、Hi-Reso New Releaseだと毎週20%引きのクーポンを送ってくるし、カートに入れたまま忘れている(買うか迷ってる)と特別クーポンを送ってくることもあってマメな商売をされてます。

 2021年に少ないながら買ってよかったと思う音楽アルバムをデジタル音源、CD、レコードに分けて記録しようと思います。


マイケル・Kを読んでみた J.M.クッツェー 著  くぼたのぞみ 訳

  表題を見る限りカフカのKを連想するのだけど、どうもそうではないらしい。でも本の中身はカフカの掟の門前を行ったり来たりしたように思えてならない。


 3部構成になっていて、1と3部はマイケルを物語手が導き、2部は医者が一人称で語っている。この2部はこの物語の解説でもあるかのようで、一般的な人間社会で思考される自問自答へとつながる。

エスペランザ・スポルディングの新現代音楽を聴く

 12 Little Spells

 アルバムタイトルを直訳すると『12の小さな呪文』になる。これは1曲目のタイトルと同じでまさしく呪文のようだ。女性ジャズシンガーなのだけれど、とてもジャズというジャンルだけに収まらない。ヒップホップやR&Bとのクロスオーバーを遥かに超えてゆく音を聴かせてくれる。