ヤマハA2000アンプのシーリングパネル修理に右往左往

  とても古いアンプのヤマハA2000を愛用して40年になろうとしている。その前面パネルにトーンコントロールなどを隠すシーリングパネルがあって、下部を押すとパネルが回転する仕掛けになっているのですが、なんと回転のステーが破損してしまった。


 ふつうは開けることが少ないからシーリングパネルなのだけど、Tape Outを使って他のアンプにもつないであり、CDやフォノの切り替えをしたり、CDをA2000で聞くときには他のポジションにした方が元信号の電圧が下がらないので、よく開け閉めしてた。

 なんか片側が変だなと思っていたら、左右ともに破損して閉まらなくなってしまった。仕方なくパネルを外すと、樹脂でできたステーの一部がヘロヘロで首の皮一枚でつながっている。このパネルも外しにくくて外すときにより外傷を与えたようだ。

『侍女の物語』を読んでみた マーガレット・アトウッド 著 斎藤英治 訳

  1985年に発表された作品、閉鎖的で専制的な国の中で子供を作るために生かされる女性の物語。侍女とは貴人に仕えるひとのことだけど、ここでは妻の代理出産を強制される人を指していて自我を押し殺して生きていくしかない統一宗教の世界。

 こういう形ではないものの専制的な国はあるし、宗教的には歴史の中でいろいろな事象もあるし、新興宗教でカルト的なものあることを考えると意外に身近に感じてしまうところが、この物語を浮世離れさせていないのだと思う。


 国の設定はアメリカのようだが政権が転覆して専制国家となり、位の高い司令官に妻があり、多くの子ども作るために代理出産を行わせる仕組みになっている。巻末に随分と未来になってから、時代研究という枠組みの中で専制国家の内容が語られている。ということは、未来になればこの国家は崩壊するということだ。

脳は世界をどう見ているのか:知能の謎を解く「1000の脳」理論

 ジェフ・ホーキンス 著 太田直子 訳

 脳はどのようにして知能を持つのかを平易に解説した本で3部構成になっており、第1部が知能の構成について、第2部がAIと脳について、第3部が人の未来についてとなっている。

 現在のAIとの違いについて分かりやすい説明であり、知能と言うものの在り方を考えさせられる。機械が知能を持つリスクに対して楽観的であるものの、所詮は人が作る怖さが最大のリスクのようだ。直ぐにターミネーターを思い出してしまうのだけど、あれもきっと誰かのコピーもしくは世界征服を抱いた者が不死の力を得たのかも知れない。