トヨタカーナビ7インチ音楽再生で残念なこと

  トヨタのカーナビで7インチを選ぶとT-connectなるサービスが付いてくる。3年間は新車代に含まれているようで、地図の更新など自動で行ってくれる。しかもセンターを呼べばオペレーターの方が新設に応対してくれるらしいけど使ったことはない。あと、事故すると緊急連絡をセンターへ通知してくれることになっている。

 ナビとしては機能が高いのだけど、音楽再生については?である。SDカードとCDで再生ができるのだけど、再生できる音声コーデックがWMA、MP3、AACのみなのだ。ちょっと安価なPDAですら、FLACやWAV、ALACなどに対応しているというのに高価なナビに付いていない。こういうところがトヨタらしくあか抜けていなくて非常に残念である。


 FMラジオでいいのだけど、音楽がかかっているよりおしゃべりの時間の方が多いし、ラジオショッピングまで入るような状況では音楽コンテンツを聴きたくなってしまう。折角通信機能を備えているのにWebラジオの聞けないのも気が利いていない。Bluetooth機能でPDAをつなぐ方が多いのかも知れないけど、PDAを運転中に操作するのはよろしくない。それにiPhoneはあってもPDAはもっていない。

 そこで最近はデジタルデータの音楽ソースが増えてきたので、DVDディスクに入れて聴くことにした。ところが冒頭の音声コーデックの件で折角のハイレゾをグレードダウンすることになり、とっても残念である。

 DVDディスクは随分と昔に安売り品を買ったけど、全く使っていないので使い道ができていい。SDカードのようにFAT32などのフォーマットがあるのかと思ったけど、PCにディスクプレーヤーをつないだら、使用形態がUSBなのかCDなのかを選ぶだけだった。

 デジタル音源がALACなのでiTuneを使ってAACに変換して驚いた。PCM96Hz24bitのデータはALACの状態で1G以上あったのに、なーんと1/10ほどになってしまった。いくら間引きして非可逆圧縮形式だといえ、余りにも差がある。これに対してCDをリッピングしたデータはALAC形式の容量とほぼ同じになった。

 これは一体どういうことなのか?CDはPCM44.1 Hz16bitとは言っても差がありすぎる。推測になるけれど、AACは音を間引いているわけでCDの音ですら間引くのだから、それ以上のハイレゾはほとんど間引かれるのではないか。これは間引かれるという言葉ではなく割愛されるという状態だと思われる。

 実際に音楽を聞いてみると、ハイレゾの音源の方は無残な状態になり、CDの方は割合と聞ける。ハイレゾの粒立ちうんぬんなどと言うことは、車の中ではそんなにわからないと思うのだけど、音の立ち上りというか瞬発力のような部分は違うどころか、CDのリッピングデータより悪くなる。なので音のコントラストや輪郭なども曖昧になってしまう。

 ナビは高いのに、道を教える機能ではないけど音声コーデックなんてのはソフトの部分でしかも一般的な部分である。PCなんかだとフリーソフトで対応している部分だけに、とっても非常に残念でならない。

 Fun to Driveなんて言ってるけど、実態の伴わない話である。

アルマ を読んでみた ル・クレジオ 著  中地 義和 訳

  モーリシャスというアフリカとインドの間に浮かぶ島にある地名がアルマ。そこには遠い昔、ドードーという名の飛べないダチョウに似た鳥がいたそうだ。そして主人公の一家は島で裕福な一族であったのだけど、今は島にいない。

 作家はモーリシャスへ移民した家系の末裔であるらしく、モーリシャスにちなんだ小説は4作目にあたるらしい。とてもモーリシャスに惹かれているような文体は昔日の日を想い起しているかのようです。

 裕福な一族の中でもある出来事から、一族に見放された一家の息子ドードーというあだ名の放浪者が主人公の一人だけど、アルマという土地に住んだ人たちが皆主人公であり、その多くはドードーより早く亡くなる。


 どこまでもなにかを置き忘れてきたのか、それとも遠い遠い日の話なのか哀愁と昔日の風がいつもふいている。なんだかモルダウ川を想いだすのだけど、かかっていたのはCome away with meだった。

 若い娼婦が捕まって収容所へ会いに行くのだけど、この章だけ不思議。時系列が飛んでいるのであてにはならないのだけど、ドードーの記述ではあるけれどもう一人のフェルセン家の息子の性格になっている。なぜこういうふうに描いたのだろう。

 行間から滲み出る風合いはどこまでもおだやかでしずかである。

桔梗に似た蔦の花

  道の淵に紫色の花が点在している。意外といろいろな道で咲いていることに気づいた。昨年だってきっと生えていただろうに気づいていない。日頃いったい自分はなにを見ているのか怪しいものだ。


 花の形は桔梗に似ているけど、蔦のように伸びているので違うのだろう。グーグルの画像検索では似たようなものが無いので、テキストで思いのまま検索して花図鑑を見ていたら、これだと思うものがあった。なんか名前に巡り合えるとうれしい。蔓日日草と言われると聞いたことがある。でもツルニチソウだとばかり思っていた。

 キキョウ科かと思ったら、そうではなくキョウチクトウ科でした。花びらの形を観ると明智光秀の家紋を思い起こすので桔梗の仲間だとばかり思ったのですが違いました。

 低い地面を覆うように群生していて、花の中央に向けて白くグラデーションになっているところが優しく感じられます。


ボビー・コールドウェルのデビューアルバムを聴く:レビュー

  アルバムジャケットのイラストが印象的な1枚です。絵のタッチはノエビア化粧品の女性絵画で有名になった鶴田一郎さんのイラストを思いだします。

 ボビー・コールドウェルと言えば、ボズ・スキャッグスやルパート・ホルムズと同じAOR(アダルト・オリエンティッド・ロック)と呼ばれた代表的な一人です。今聴いてもサウンドは洗練されてると思います。


 風のシルエット(What You Won't Do for Love)がヒットして一躍有名になった。僕的にはSpecial To Meが好きだけど、どうもこのシングルカットは日本のみらしい。


 アルバムジャケットの印象と同じサウンドで、穏やかな中にもフレーズの繰り返しが癖になる心地良い時をくれる。


真っすぐに伸びた葉にかわいらしい紫の花

  開けた空き地が整地されている。500坪はあろうかと思える広さで沿道からは離れているから、お店とは思えないし倉庫にしても入り口になる道幅が狭くて使えそうにない。でもなぜかそこに紫色の草花が残っている。


 綺麗に咲いているので残してくれたのだろうか、閑静な場所に佇んでいてちょと淋しそう。花を観るとあやめのように見えるけど、小さめだから違うのだろう。
 グーグルで画像検索してみると紫つゆ草というらしい。北米原産で英語名をSpidewort、花言葉は『尊敬しているが恋愛ではない』と複雑な表情である。

 由来を読むと青い花の色が聖母マリアの衣服を同じだからとのことですが、聖母は神様のように思えてそもそも恋愛ではないような気もします。
 同じ青色だとフェルメールの青いターバンの少女を想いだし、紫露草と同じように可憐だと思います。

ASCのフィルムコンデンサを買ってみた

  ASCのフィルムコンデンサが安く売りに出ていたので買ってしまった。0.47uF 400Vの容量である。これはデカップリングコンデンサとして使われることの多い容量で、オーディオのアンプの音の出口に位置することが多い。


 役割は直流を塞いで交流のみを通す。交流というと家庭にきている電気を想像してしまうが、それとは違って音の信号である。音は波であり、これを電気信号に変えても波になり、電圧や電流が時間とともに変化するので交流なのだそうだ。

 ではなぜ直流があるのかということだけど、これはアンプの電源は家庭電源の交流を直流に変換していて制御しているので音信号と混ざってしまうから、それを通さないようにしているようだ。

 増幅回路を見ているとカートリッジやCDなどの音信号の通る道に制御電源が入って音が大きくなるようになっている。



 ASCはアメリカ・シズキ・コーポレーションですから、指月電機グループのアメリカ会社です。TRWのコンデンサを引き継いだのがASCと言われていて、TRWのコンデンサの音には定評があったとのことです。

 TRWのフィルムコンデンサはエレキットのTU8600やChriskitMk6にも使っていて、実に素直で外連味の無い音だと思います。なので今回ちょっと買ってみたのですが、印字が印刷ではなくドットインパクトだし、会社マークもなく?マーク付きです。

 久しぶりにESRメーターを引っ張り出してきて容量を計ってみました。491nFと497nFなので、ちょっと多めに入ってます。ナノとマイクロなどと言う単位になれていないので、戸惑いますが単位を合わせれば0.491uF、0.497uFですから一安心です。

 とりあえず、在庫ですね。


乾いたしろっぽい木にショッキングピンクな花が群がっている

  軒下に剪伐された細い木が白い壁を背景にショッキングピンクといえる花を密集して咲かせている。遠くからも白の壁に鮮明なピンクが彩られていて眼に栄える。

 花が小さくてかわいらしく幹に直接咲いているので、一風変わった剪定かのように見える。


 グーグルで画像検索しても出てこないのでテキスト検索するとどうやらハナズオウと言うらしい。漢字では花蘇芳と書くようで中国が原産地とあり、マメ科ジャケツイバラ亜科とある。花は蘇生し艶やかに芳香するのであろうか、でも香りは漂っていないようだ。

 生け花に一輪挿ししたら、とても似合いそうな美しい花だと思う。でもやっぱり普通に咲いている方が生き生きしていいですね。桜が散っても華やかなピンクな花が春を告げている。

シェ・シバタ :レビュー  モン・ベル・プープルを頬張る

 つんもり高く紫色にそびえたケーキ

ガラスのなかに色鮮やかに並び競っているけど

このパープルが一際目立っている

名をモン・ベル・プール


どれも美味しそうでいつも迷ってしまう

今日はカミSamaの誕生日なので

ちょっと酸っぱめなムース系を買ってこいと言われてる

今日の品種で言えば これだよねと思う

さてもう一個はグリーンが引き立つケーキ

ピスタチオがメインらしい

ピスタチオは自分の好物である

そう思って帰ったら なーんと

ピスタチオの方をとられてしまった


綺麗な紫にスプーンを入れてパクリ

ほんのり甘く サツマイモの味がする

とてもクリーミーできっと裏ごしされてる

下の上でほんわりととろけてゆく

ちょっと苦めなコーヒーに実によく似合う

スプーンでクリームを運んでゆくうちに

クッキーのような粒に出遭う

これをスプーンに載せてパクリ

噛まれて砕ける感じがこれまたいい

そしたら ちょと酸味が拡がり

甘い紫芋とのコラボが始まる

おいしいわ♪



花水木が綺麗に咲いている

  ぶらぶら歩いていると最近は花水木を見かけることが多くなった。いつもはGWに満開なのだけど、今年はあたたかったせいか4月の中旬に咲きほこっている。

 暖かいと開花が早くなるようだけど、実は気温より日照時間の方が相関関係が高いらしい。でも、日照時間が長いと暖かくもなるわけだから案外似た話のように思える。


 田舎の川のほとりに花水木がずらっと並んでいて壮観な場所があり、川にそって走る道には花水木通りと言う名がついている。その川を渡るように大きな鯉のぼりが掛けられていて、実に優雅に花の流れを泳いでいる。

 山々は新緑に満ちていて若い息吹を感じるように鯉のぼりは子供たちの未来を祝ってくれているようだ。

 花水木の花弁は大きくて山の緑に映えて綺麗だ。

針圧計を買ってみた:レビュー

  レコードを聴くのに針の付いたカートリッジを、ターンテーブルについているS字またはストレートのパイプのトーンアームの先に付けて、適切な荷重を掛けるとレコードの溝にある凹凸を拾って電気信号に変えてくれる。
 それをフォノイコライザーで元の音域に戻し、アンプで増幅してスピーカーから音が出る。考えてみればレコードの小さな溝から、よくもあんなに音域の幅の広い音がでるものだ。
 その入り口がカートリッジの針であり、先端にダイヤモンドの小さなチップが付いている。この針先に荷重を掛けないとボンボンと音飛びがするし、荷重を掛け過ぎるとなんだか重苦しい音になる。


 なのでカートリッジごとに適切な荷重が記載されている。針圧は、だいたい1g ~ 4gほどであることが多いけど、3g以上の重い荷重を標準としているのはOrtofonのSPUシリーズである。オルトフォンはデンマークにあるカートリッジの老舗でデジタル時代の今でもカートリッジを生産・販売している。

 針圧が3g以内であれば、大抵のトーンアームの針圧目盛りにそって調整すれば問題ない。それを超えるとトーンアームのバランスをとっている重りを追加しないと調整できないことが多い。

 純正の目盛付きの重りに変更すれば、適切な針圧を求められるのだが、高いし手に入りにくいので、セットカラーなどで代用するのだけど、この場合は目盛りと針圧がズレる。目盛り付きの重りと一緒に回らずに追加の重りを設定できればいい方だけど、一緒に回るタイプではまるで当てにならない。

 そこで、針圧計が必要になる。家庭にある調理用のデジタル計でもグラム単位ならなんとか測れるのだけど、小数点以下はさっぱり分からない。なので、amazonで安い針圧計を買ってみた。

 安い割にデザインは良い。付属の重りが5gで適切な表示か確認できる。この重り自体が狂っていると意味が無いので、他の秤で計測したらちゃんと5gだった。これでSPUの針圧を適切に測れる。


 針圧計の裏に4か所の脚があり、小さなゴムが貼りつけてあるのだけど、これが取れやすいので注意が必要だ。それ以外は問題無い。

 ビクターQL-Y7という旧いターンテーブルは、針圧を電子制御していてダイヤルを回すだけで調整できる優れものだ。試しに測ってみるときちんとあっている。もう40年以上も使っているのに大したものだ。なんと言ってもレコードをかけている最中に針圧を変えられるのはこのシリーズしかない。

EthosとFP-3427でWeather Report のHeavy Weatherを聴く:レビュー

  ウェザーリポートと言えば、フュージョン界を作ったバンドだと思う。マイルス・デイヴィスがビッチェス・ブリューを発表したのが1970年でジャズ界に電気楽器が導入され、ファンキーなジャズ・ロックが顕われた。そのメンバーであるジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターが中心となって同年に結成された。

 フュージョン界は年々とメロウなサウンドになったと思うけど、ウェザーリポートはジャズ色の強いサウンドでこの8枚目のヘビー・ウェザーは傑作です。冒頭のBirdlandはヒット曲でマンハッタン・トランスファーが歌詞を入れてコーラスしている。原曲も何度聴いてもスゴイのだけど、このコーラスも凄くて一度聴いたら忘れないと思う。


 本作はベースのジャコ・パトリアスが正式に加わり、よりポップで力づよいサウンドになるけれど、ジョー・ザヴィヌルの構成力とウェイン・ショーターのサックスが光る。

 ジャズの持つエキセントリックな要素と電子楽器の持つパワフルさが融合した傑作だと思う。これをOrtofon Ethosのカートリッジをで聴くとよりパワフルでメリハリのある音になり、さらにMCトランスのFP-3427を通すと中音域の張りが出てくる。


 Ethosの性格の方が強く出ているけど、明朗で聴きやすくなっているのはFP-3427の影響だと思われる。もともと映画館用のプリアンプに使われていたトランスだから、声帯の音域にメリハリが出るのあdと思われるし、製造メーカーのUTCの特徴が活かされているのだとも思う。



LHH300がCDをまたもや認識しなくなった

  愛用というかCDデッキはこのLHH300一台しか使ったことがない。CDを認識しなくなったのはこれで3回目です。原因はこのデッキの弱点であるゴムベルトです。でも今回は3年ほどでゴムが滑るようです。



 30年以上使用していて3回目ですから少ないように思えますが、購入した時は音のつまらなさや日常の多忙さにかまけてオーディオから離れていたし、1回目の修理をした後も使用が少なかったからです。ゴムなどは経年劣化なので、使っていなくても悪くなり、使おうとしたら動かないという状況でした。

 2回目は自分でゴムベルトを交換しているので、どの部分が悪いのか想像がつきます。トレイは大丈夫のようですから、CDを押さえに来るアーム部の駆動だと思います。該当品のゴムベルトを持っていないのですが、TEACのカセットデッキが不調になった時に買ったゴムベルトに代用品があると思うので、急場しのぎにはなるかと思います。


 本体をラックから引きずりだして蓋を開けて見たところ、なんとCDをきちんと読み込むではありませんか。該当品を買うまで持つかと思いラックに戻しました。

 でも、残念なことに翌日にやっぱりCDを読み込みません。再度ラックから引きずり出して蓋を開けて動作させます。やっぱりアームスイングが下がりきらずに止まってしまいます。

前面パネルを外してCDM-4の読み込みユニットを取り外します。トレイ側のビス2本と奥の右側1本はトレイを引き出さないとビスが見えません。トレイを引き出すには、アームスイングの軸部にある白いプーリーを手で回して上げます。原因は、このプーリーが回りきらないのです。

 CDM-4を取り出すのですが、CDを読み込むレンズがむき出しになるので、傷つけないように細心の注意が必要です。それから、コネクタを慎重に外します。電源とおもわれる2本線のコネクタはノッチ付きですから、ノッチを抑え込んで外します。

 アームスイングはプーリーが2段になっていて、モーター側はモーターを外さないと交換できません。まずは、モーター側のゴムを外し、該当するゴムの径は32φですが、手持ちは線径が細いので少し小さめを選んで嵌めます。なんとなく頼りなさげなので外したゴムを呉工業のゴムプロテクタントを塗ってみます。よく乾かしてから細いゴムの上に被せて取り付けました。


 CDM-4を元に戻して、コンセントを入れてみます。残念なことにアームが下がりません。なので2段目も交換します。2段目のプーリーのゴムはCDM-4を外さなくても交換できるので、モーター側と同じ処置を施しました。プーリーの位置をセットしてコンセントを嵌めて電源を入れます。CDを入れてみると、ちゃんと動きました。

 翌日にCDを入れてみます。あー良かった、認識します。それほど長く持ちそうな気がしないので、そうそうにゴムベルト手配しようと思います。アマゾンは品切れで納入予定がないようですので、ヤフオクで買おうと思います。


 ちなみにLHH300の価格を見ると、なんと5万円ほどします。LHH500だと8万円ほど、LHH700だと10数万円もします。純正のオペアンプはNJM5534Dで、音がナチュラル過ぎて物足りないのでOP42とMUSES03に変えてあり、とても気に入っているのでゴムベルトは必需品です。

LHH300トレー差動ベルトの交換

LHH300のCD読込不良

LHH300のオペアンプ交換 OP42 Muses03

LHH300 ⇒ Topping90(旭化成AK4499チップ)でマイルス・デイヴィスを聴く

ターンテーブル ビクターQL-Y7 修理




庭先に咲いた黄色と白い花

 庭にちっさくてかわいい花が咲いている。

一つは白と黄の花、もう一つは白と黄と紫の花、

なんか見た目はパンジーに似てるけど

そんなものを植えた覚えはないし、

もっと花びらの大きいのがパンジーなんだけど

これは とってもちっちゃい。



それにしても、ちっちゃいから可憐である。

画像検索するとViola Penny Primrose Bicolorらしい

日本名はパンジーだって

どこから来たのか知らないけど

ほんと草花って生命力がある。

植物は移動せず静かにたたずんでいるけど

生まれ変わって移動するんだよね。

なんか春らしくて楽しい、

陽射しの上がる時刻が刻々と繰り上がり、

気持ちよさそうに光を浴びている。

きっといいことが起こるのでしょう。

いつも音楽を聴いているので

花も気分がいいのかもしれませんね。


FP-3427をMCトランスとして組む アース編

  I.P.Cが設計した古い劇場用プリアンプAM1065の入力トランスとして使われていたFP-3427をケーシングしてみました。AM1065はモノラルなので2個セットで売られているのはありがたいです。
 さて、前回は(ケーシング編)ケーシング内容と最初の音出し、そして問題のハムで休憩になっていました。入力は①‐③番タップなのですが、問題は②番タップから出力の⑥番タップに短絡してることです。


 これは、AM1065の設計図面をみてそうしたのですが、再度よく見てみると、アンプの出力回路はアウトプットトランスから出ていて、アースラインとしてこの②-⑥番タップからの延長として出ています。劇場用のなので、入出力ともにバランス接続だろうと思います。
 そこで、ワニ口クリップのケーブルも手に入れたことですので、アースラインのテストを②番タップの短絡有無しで実施してみました。入出力のグランド側の接続方法は3種類です。

アース接続

In = Earth

In = Out

In = Earth = Out


②番短絡有り




✕✕


②番外す




  上記以外に、②番短絡有でEarth = Out を実施しましたが、これは✕✕でした。②番タップを外した方が総じて良い結果です。
 やはり、ターンテーブルからのフォノケーブルがアンバランス接続だから、シールドに載ったノイズがInのグランド(‐側)側に入るのだと思います。これが③‐②番を流れてしまうため、ハム音が大きくなるように思えます。推論があっているのかは不明です。



 ②番短絡を外してIn = Earth をつないだところ、十分に小さなハム音になり、回路変更も容易なので、これに決定です。②番-⑥番を短絡していた線を活用して、InのLRをつなぎ、EarthとLをつないで完了です。

 今回はトランスの位置もいろいろなところに置いてみましたところ、フォノケーブルの拾うノイズの影響力が意外と大きいのだと気づきました。拙宅の場合はアンプが3台いるので、背面はケーブルだらけで電源ケーブルも一緒にいますので、より不利な状況なのでしょう。

 さて今回の目的としては、OrtofonのカートリッジEthosに合わせようと思っていたので模様替えです。つながっているフォノイコはChriskitMk6の真空管プリアンプなのですが、ここに繋ぐトランスはハム音が出やすいので懸念していましたが、なんとか小さいハム音なので問題なくホッとしました。




 また、縮み塗装の黒色がなんとも言えずトランスの色と合いますし、金色のつまみやRCAジャックとのコントラストが映えて良いデキだと思います。

 ではやっと本番です。E-470へChriskitMk6のTapeOutからPhonoを出力してTANNOY Precision6.2LEで聴きます。Ethosの出力は0.3V ですから、昇圧13倍のFP-3427でちょうど良い音圧かと思ったら、意外と大きいので少しボリュームを絞って聴きました。

 UTCらしい明瞭で明るい感じの音です。Ethosの性格からよりエッジの効いた音になるかと思いきや、そうでもなく希望していた方向なので嬉しかったです。OrtofonのT-30で聴いていた時より、円やかさは後退していますが中音域の明るさが心地いいです。JAZZやヴォーカルを聴くととても彩どりが綺麗で、味わいもあるように聴こえます。

 旧いトランスだと帯域が狭くてナローな印象を持つのですが、実際にはそんなことはなく、新しい器材を加えて使うとハイレゾになります。PCM96 24bitのソースと比べると音の切れ込み方に差異がでますが、僅かに中庸な音になり長く聴いている分には心落ち着いて聴けます。

 なかなか、いいトランスだと思います。

MCトランスのパス回路にハムが出る

Wether Report を聴く:レビュー

Triad HA-1 配線交換:レビュー

UTC A-11 ケーシング

オルトフォンMC30・T-30




オーディオの組合せ2021バージョン

いつのまにか機材が増えて、3セットの組合せになっている。いろいろと変更をしていたけれど、2021年になってからは下記の構成で落ち着いている。 


スピーカー

パワーアンプ

プリアンプ

フォノイコライザー、DAC

MC
トランス

トーンアーム、音楽サーバー

プレーヤー

TANNOY Precision6.2
LE

アキュフェーズ
E-470

マランツ#7タイプ

STA-6600

AC-400

QL-A75

LT1115

T-30

QL-Y7

Topping D90

 

Raspberry Pi

Volumio

Rogers
LS3/5a

ELEKIT
TU-8600R

Chriskit Mk6 Costum

FP-3427

UA-7082

QL-Y7

Sonus Faber
Minima FM2

YAMAHA A2000

UTC A-11

QL-A75

LHH300


 なんか器材が多いように思えるかもしれないが、40年間という歳月を考えると少ないのかもしれない。なかなか買い替えるという性分ではないので、実家にはダイヤトーンのDS-501というスピーカーも残っている。買い替えたというのは、McIntosh C40をアキュフェーズE-470にしてプリアンプをプリメインにしたぐらいである。

 TANNOY Precision6.2LELEはリミテッドの意味で185ペア限定生産、低域の再生が34Hzから31Hzへと下がっている。特徴はTANNOY自慢の同軸スピーカーで定位は驚くほど素晴らしく、女性ボーカルの口がクッキリと浮かび上がる。
 分解能も優れていて分析的な部分がアキュフェーズE-470になって、より際立つようになった。伝統的なTANNOYのような柔らかさと重厚さはなく、モニター的な音なので、TANNOYファンからは好まれなかったのかもしれないが、現代的なスピーカーで立ち上がり立ち下りが速くてキレが良い。


 RogersLS3/5aはツイーターが特徴的で少しきつい傾向にあるように感じるので、トールボーイのPrecisionの上に置いてあり、地震で落ちのが怖かったのでマジックバンドで軽く止めてある。これでウーファーより少し低い位置で聴くことになり、高域が緩和され低域が張り出してくるので丁度いい。
 11Ωに変更された初期のころに買ったものだ。これをELEKITのパワーアンプTU-8600RChriskitMk6のプリアンプの組合せ、300Bの真空管は高音域が薄いガラスに似た響きで綺麗な音がし、ChriskitMk6のオイルコンデンサ交換により風合いが増しました。


 Sonus Faberはイタリアの歯科医フランコ・セブリンが始めたスピーカーメーカーでElecta Amtorというスピーカーは有名です。このあとにMINIMA FM2が出ており、どちらも無垢の木の寄せ木作りでハンドメイドと言われてます。小さいながらも量感ある低音に麗しい高音を奏でてくれ、女性ヴォーカルを夜更けに聴けばうっとりです。
 また、ヴァイオリンの弓と弦の啼き方にも引きずり込まれます。YAMAHA A2000のパワー基板にある電解コンデンサを交換してから、力強い往年の響きが戻り、少し緩やかな低音がMINIMAとマッチし、透き通るような高音もまたMINIMAを流麗にしています。

 ハイレゾな音、端麗で綺麗な音、流麗で味わいの音と大きく性格が異なるわけですが、それぞれに好きな音ですし、同じレコードを聴いても味わいが違って、一粒で三度おいしい。
 そして旧い機材で最新のDACDSD音源を流してみると実に良い表現になり、オーディオの世界は新旧の組合せでも新しい発見があって面白いです。

ヤマハ A2000 修理:コンデンサ交換

ターンテーブル ビクターQL-Y7 修理

クリスキットMk6 修理その1

クリスキットMk6 修理その2

MCトランス UTC A-11 ケーシング

アキュフェーズ E-470 レビュー

器材が増えたのでケーブル配線替え

フォノイコライザーとトーンアームの組合せ



レイラの最後の10分38秒 を読んでみた  エリック・シャファク 著  北田絵里子 訳

  久しぶりにとても良い本に出逢った。心臓が止まり脳の活動が止まるまでの記憶が走馬灯のように蘇る。とても明瞭で細やかな筆致、情景の描写は鮮やかでリアルに浮かぶ中に心の嘆きやふれ合いがほんわかと映し出される。
 蒼く硬さのある文体に青い蕾のほころびがあり、純粋に感じたいにしえの想いを呼び起こさせる。本を読んでいると様々なことを連想する。それは必ずしも本のテーゼとは違うことが多いのだけど、最近になってやっとそれが読書なのだと思うようになった。


 子にとって親は神のような存在だとあらためて感じ、真摯に見る眼は優れた洞察であるにもかかわらず、それは多くの場合異質として扱われるのはいつも変わらない。神様に祈るとはきっと自分を信じるようにすることだと想う。

 5人のかけがえのない友人とその生き方の中に、様々な偏見が身近にあることを気づきながらも友人の友人は友人なのである。きっとそういう世の中になって欲しいと思うし、そうなるだろうと祈る。

 10分38秒までを読み終えると、まだ1/3のページが残り第2部が始まる。

 死して屍を残さず、心を照らされる

 そして、ヴェルディのレクイエムが鳴っている
 隙間から魂の泳ぐ声が滲んでゆく

死ぬまでに読んでみた100冊

七つの殺人に関する簡潔な記録

リンカーンとさまよえる霊魂たち