EthosとFP-3427でWeather Report のHeavy Weatherを聴く:レビュー

  ウェザーリポートと言えば、フュージョン界を作ったバンドだと思う。マイルス・デイヴィスがビッチェス・ブリューを発表したのが1970年でジャズ界に電気楽器が導入され、ファンキーなジャズ・ロックが顕われた。そのメンバーであるジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターが中心となって同年に結成された。

 フュージョン界は年々とメロウなサウンドになったと思うけど、ウェザーリポートはジャズ色の強いサウンドでこの8枚目のヘビー・ウェザーは傑作です。冒頭のBirdlandはヒット曲でマンハッタン・トランスファーが歌詞を入れてコーラスしている。原曲も何度聴いてもスゴイのだけど、このコーラスも凄くて一度聴いたら忘れないと思う。


 本作はベースのジャコ・パトリアスが正式に加わり、よりポップで力づよいサウンドになるけれど、ジョー・ザヴィヌルの構成力とウェイン・ショーターのサックスが光る。

 ジャズの持つエキセントリックな要素と電子楽器の持つパワフルさが融合した傑作だと思う。これをOrtofon Ethosのカートリッジをで聴くとよりパワフルでメリハリのある音になり、さらにMCトランスのFP-3427を通すと中音域の張りが出てくる。


 Ethosの性格の方が強く出ているけど、明朗で聴きやすくなっているのはFP-3427の影響だと思われる。もともと映画館用のプリアンプに使われていたトランスだから、声帯の音域にメリハリが出るのあdと思われるし、製造メーカーのUTCの特徴が活かされているのだとも思う。