ASCのフィルムコンデンサを買ってみた

  ASCのフィルムコンデンサが安く売りに出ていたので買ってしまった。0.47uF 400Vの容量である。これはデカップリングコンデンサとして使われることの多い容量で、オーディオのアンプの音の出口に位置することが多い。


 役割は直流を塞いで交流のみを通す。交流というと家庭にきている電気を想像してしまうが、それとは違って音の信号である。音は波であり、これを電気信号に変えても波になり、電圧や電流が時間とともに変化するので交流なのだそうだ。

 ではなぜ直流があるのかということだけど、これはアンプの電源は家庭電源の交流を直流に変換していて制御しているので音信号と混ざってしまうから、それを通さないようにしているようだ。

 増幅回路を見ているとカートリッジやCDなどの音信号の通る道に制御電源が入って音が大きくなるようになっている。



 ASCはアメリカ・シズキ・コーポレーションですから、指月電機グループのアメリカ会社です。TRWのコンデンサを引き継いだのがASCと言われていて、TRWのコンデンサの音には定評があったとのことです。

 TRWのフィルムコンデンサはエレキットのTU8600やChriskitMk6にも使っていて、実に素直で外連味の無い音だと思います。なので今回ちょっと買ってみたのですが、印字が印刷ではなくドットインパクトだし、会社マークもなく?マーク付きです。

 久しぶりにESRメーターを引っ張り出してきて容量を計ってみました。491nFと497nFなので、ちょっと多めに入ってます。ナノとマイクロなどと言う単位になれていないので、戸惑いますが単位を合わせれば0.491uF、0.497uFですから一安心です。

 とりあえず、在庫ですね。