迷宮の将軍を読んでみた  G・ガルシア=マルケス 著  木村榮一 訳

  19世紀初頭に南米をスペインから解放した北の英雄シモン・ボリバルの最後の旅路を描いた物語り。ちなみに南の英雄はホセ・デ・サン・マルチン。


ババヤガの夜を読んでみた  王谷晶 著

 圧倒的な爆発力で起こした波は衝撃とともにエンディングまであっというまに駆け抜ける。まさにハードボイルドな文体で日本の小説でははじめてお目にかかった。


さようなら、愛しい人を読んでみた  レイモンド・チャンドラー 著  村上春樹 訳

 探偵マーロウがとてつもなくタフ。劇的な終わり方はドラマチックであり、そして全ての謎もまたエンディングまで迷走する。


ブラフマンの埋葬を読んでみた   小川洋子 著

  ブラフマンだから大洞吹男かと思ったらカワウソだった。傷ついたカワウソを手当てしてから一緒に暮らした日々のおはなし。


ウォーキングを読んでみた   ヘンリー・D・ソロー 著 大西直樹 訳

  この作品は彼の死後1862年に出版されている。ミネソタ州コンコードなんて今でも田舎でシカゴよりも北にある。自然を求めてと言うよりは野生のなかに根源を見つめてやまない思いから人の有り様を理路整然と述べている。


小さなことばたちの辞書を読んでみた  ピップ・ウィリアムズ 著 最所篤子 訳

  1900年初頭に英語の辞書を編纂する父親の娘として生まれ、ことばのカードをお守りにしてことばの中に生き、ことばを育んだ女性の物語り。


宇宙のアノマリーはどこまで判明したのか ハリー・クリフ 著 熊谷玲美 訳

  アノマリーとは異常値のなかで現在考えられている理論から値がずれていて、理論の破綻をきたしそうな数値を指すようだ。


草の竪琴を読んでみた   トルーマン・カポーティ 著 村上春樹 訳

  還暦を迎えた女性二人と16歳の青少年の三人がツリーハウスへちょっとした家出をして興る人生のふれあいを描いた秀作と3遍の短編。


大きな鳥にさらわれないようを読んでみた 川上弘美 著

  ホモ・サピエンスが絶滅しそうになるのだけど、なぜかループするはなし。