ターンテーブルの修理:ビクターQL-Y7

  Victor QL-Y7はターンテーブル、つまりレコードプレーヤです。発売された時にパイオニアと迷って迷ったのですが、トーンアームの針圧制御が電子コントロールだったので、QL-Y7に決めました。

 ワウフラッター:0.02%(WRMS)、SN比78㏈(DIN-B)、起動トルク1.2kg-cmと優れた性能で、コアレスDCサーボモーターなのでコギングの発生がありません。ダイレクトドライブはモーターの振動が伝わるなどと言われますが、コギングがありませんので振動がでませんし、減速機構がなく(ゴムベルトの接続はプーリーの大きさが違うので減速している)低回転のまま高トルクを発生させているのは日本の技術力の高さだと思える。そしてクイックブレーキが地味ですが重宝します。ビクターの技術力は高くて優れているのですが、なぜか人気がでない不思議なメーカーです。(現在はJVCケンウッド)


 1981年発売なので、かれこれ40年の付き合いになります。トーンアームの上下だけでなく、レコードの位置へ合わせる回転機構もボタン操作でき、演奏が終わると自動で戻ります。なので、ついつい寝ても安心なところが良いです。

 なのですが、数年前からトーンアームの回転が止まる現象が出てきました。寒くなっても今年は問題なく動いていたのですが、やっぱり止まる現象が出てきました。おそらく電解コンデンサの容量が抜けたからだと思うのですが、一応オペアンプも買っておきました。




 初夏の連休に入り、コロナ過でお出かけもままにならないので修理することにしました。裏ブタを外すのに足を外す必要はないのですが、一応外してみます。やっぱりゴムブッシュがひびだらけ、ゴムの弾性が無くなっているように見えてダイソーで買った地震パッドとコルクコースターは役に立っているかと思います。とりあえず、ひび割れたゴム脚に呉のラバープロテクタントを吹き付けます。これがゴム復活の便利グッズ、助かります。



 DCサーボモーターのカバーに取り付けられた電源用の基板から電解コンデンサを交換します。すぐ右隣りにトランスがあり、ゴムブッシュで宙釣りになる設計で振動が伝わらないようにしてあります。
 次に制御基板2枚のビスを外します。乳濁食の樹脂カラーで高さを保持してあり、基板側にもインサート用があって嵌め込みになっています。無くさないようにセットで固めて置きます。基板を裏返そうとすると配線がキチキチですのでコネクターを外します。全部を外さなくても基板が立てば大丈夫で、取り替える電解コンデンサが確認できれば、半田部分が上のですので取替できます。



 旧い基板なのでスルーホールが大きくて助かります。ここでハンダ吸い取り器が活躍してくれ、残ったハンダは吸い取り線で除去です。そうしても一部残ると電解コンデンサをゆすってとるのですが、古いとスルーホールが割れます。実際に一ヵ所半分のスルーホールが剥がれてしまいました。あと、+-の表示が基板にない時もありますので、先に写真を撮っておいた方がいいです。今回は電源基板に記載がなかったので写真が役にたってます。




 コンデンサは外して仕様を確認して直ぐ取り付けます。全部外すと付け間違いや付け忘れが出ますし、基板のプリントミスもあってトラブルの元です。用意したコンデンサが余りましたが、どう見ても未交換の電解コンデンサはないので問題ないと思います。




 使用したハンダは鉛フリーの銀入りですが、音の通り道ではないので銀入りでなくていいのですが、これしかなかっただけです。オペアンプが壊れているわけではないので、そのまま使用します。
 裏向きだったターンテーブルを表にして電源を投入、動作チェックすると問題なく動いてくれました。配線を戻して裏ブタを付けて脚を付けて完成。



 針圧計を持ってきてダイヤルの目盛りとの誤差を確認する。電解コンデンサ交換前は目盛りより計測値の方が軽かったのですが、交換後は逆に重くなっています。ダイヤルを回して針圧を計測値で合わせます。そう、針圧計に載せたまま設定できるです。なのでレコードを聴きながら針圧を変更して自分の好きな音で止めることができる優れものなんです。
 これで、まだまだ現役続行できてありがたいです。

 しばらく使っていたら、ななんななんと水平方向に移動する際に息継ぎした。どうもリフトして水平になる時に信号が途切れるように思える。きっとハンダ割れがあるのかもしれないけど、以前よりはマシなので様子見となりました。