クリス・コナー バードランドの子守唄を聴く:レビュー

  1927年生まれのアメリカのジャズシンガーで、本作がもっとも売れたアルバムになりました。1954年の発売ですので、27歳と若く溌剌とした歌声に元気がでてきます。


 子守唄ですけど寝かしつけるという雰囲気は無くて、ちょっと沈んだ気持ちの背中を軽く押してくれるような歌唱であるところが彼女らしいのだと思います。月曜日の朝に聴いたら、よし行くかという気になれそうです。


 安定感のある明朗な歌い方で、少しばかり教科書的な唄に聴こえてしまう点がジャズの香りを薄めているのかなと、時代的に考えるとポップ歌手なんだと思います。