ダイアナ・パントン If the Moon Turns Green...を聴く レビュー

  If the Moon Turns Green... 邦題が『ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた』、2007年の発表作。パントンの2作目にあたるようです。

 2018年に2xHDレーベルからハイレゾが発売されていたので、DSD64の音楽ファイルを買ってみました。2xHDレーベルから出るハイレゾ音源は高音質で優れものなので、安心して買えます。

 

 音の響きはもう抜群です。パントンの細くて高くて甘ったるい唄声が、唸るベースの低音に溶け合って絶妙なハーモニーです。

 歌の題名は月にちなんだものばかりで、ポエムチックな雰囲気とジャズの哀愁漂う風情が、遠近感の整った風景画を観ているようです。その中にも、ちょっぴりコケティッシュな唄もあって、とっても癒されます。


 同じ名前のダイアナ・クラールのような艶やかさはありませんが、素朴で清楚な唄声としっかりとしたアコースティックなサウンドとのつづれ織りな音の造り方はさすがだと思えます。

メロディ・ガルドー