ジェニファー・ウォーンズ The Hunter PCM48kHz 24bit : レビュー

  ジェニファー・ウォーンズと言えば、ジョー・コッカーとデュエットした愛と青春の旅立ちが有名かと思います。ジョー・コッカーの力感あるハスキーボイスに対して引けをとらない女性ヴォーカルが彼女で1982年の映画の主題歌だったと思います。この時期はラジオを聴くとかかっていたと言うぐらい流れてました。

 このアルバム・ハンターは1996年ですから、それから14年後ですが力量感ある歌声はなんら変わっておらず、録音の質が高いことでも有名です。

 なので欲しいなぁと思っていたのですが、中古のCDでも結構するのでまんじりとしてました。そしたら、PCM48kHzですが24bitのデータソースが出たんです。しかも、2021年にPORCH LIGHT LLCレーベルがリマスターしたもので期待が持てます。

 もともと録音の質が高いのでしょうが、24bit化の恩恵もあるのでしょう、SN比が高くて低音から張りのある高音の歌声も良く伸びて気持ちいいです。しっかりとした歌声にAOR的な曲調を持つ構成で、曲を聴いていると、ボズ・スキャッグスを彷彿とさせます。

 音の造りも凝っていて、ドラムとベースのラインがいいと全体的に調和がとれて心地良い音楽になります。Way Down Deepという曲は低音域が支配していて、拙宅のような安普請な家は揺れてしまって音が逃げてしまうのが残念です。これを聴くと機材、セッティング、部屋の環境がよく分るのではと思います。

 ミュージシャンの人数も多く、曲ごとにメンバーが違うようですし、プロデューサーの名が付く人だけでも6人いるようです。これでよくこんなに纏まった高品質なアルバムができたものだと感心します。