トーンアームのサブウェイトを安価に代用する

  OrtofonのSPUなど重量のあるカートリッジを使うとトーンアームのカウンターウェイトの重さが不足する。もうすでに廃番になっていることの多いトーンアームで純正品を手に入れることは難しいし高価でもある。

 ウェイトと言ってもただの重りであるのだから、ぶら下げればなんでもよいのではあるけれど、やっぱり見た目も重要である。では似たものが世の中にないのかと言うと、これがあるんですよ。セットカラーと言って、機械のシャフトに嵌めて位置決めなどに使う部品です。


 穴径もいろいろ揃っていますし、二つに割れていて挟み込むタイプもあるし、スリットが入っていて締め込むタイプもある。安いのは穴空きでイモネジで止めるタイプです。素材も鋼の黒染め、アルミ、ステンレスと揃ってます。

 どこで売っているかですが、アマゾンでもヨドバシでもあるし、工具屋のモノタロウでも売ってます。価格も数百円から千円強ぐらいで買えますので、随分とお得です。



 注意する点は、針圧メモリの付いているウェイトに被せたり、同時に回るガイドに付けて使う時です。水平バランスを取った後、針圧を調整する時にサブウェイトも一緒に動いてしまうので、目盛り表示より重くなってしまいます。このような場合は針圧計を使って確認します。

 逆に針圧調整のためにカウンターウェイトを動かしても、サブウェイトが静止しているタイプは針圧目盛りが使えます。でも、念のために針圧計を使った方が正確です。