シェ・シバタのミルフォイユ ア ラ バニーユ ノワゼット頬張る:レビュー

  ホワイトデーなるものに翻弄される。不要不急の外出を控える状況のため、都市へ出かけることもなくこじんまりとしているので、ホワイトデーのお返しを買うタイミングを逸し、とても不機嫌なご婦人がいる。

 それならと、シェ・シバタのケーキにすれば小生も仕合せになれると思い、のこのこと出かけた。お店に着いてみると、なーんと入場制限されている。しかも女性客も多い?あんまり待つことは好きくないのですが、まぁ致し方ないと間隔を開けて立ちんぼです。

 お店のショーケースを見ると、またも新しいケーキがあるんです。ほんと感心します。これだと何回きても終わりがなくエンドレスですが、それもありがたいことです。


 いつも丸っこいムース系を選ぶのですが、今回は長方形のケーキにして見ました。でもスポンジのあるものではなく、パイ生地でビルドアップされていそうです。名前がミルフォイユ ア ラ バニーユ ノワゼットと長すぎて舌が回りませんが、きっと舌鼓は打てるでしょう。

 頂点にあるヘーゼルナッツがポイントのようで3つのってますが、5つにしてくれたら良かったのになどと思いながら、小ぶりなフォークを入れる。上部のクリームとヘーゼルナッツを救って頬張る。うん、甘さがちょっと控えめだけど滑らかさがよく、ナッツの砕ける音が心地良い。

 つぎに、パイ生地の部分にフォークを入れると、これが壁になっているようで取り崩すのがちょっと難しい。フォークを捩じりながらパイ生地をカットしたら、中からカスタードクリームが顔を覗かせた。パイ生地に盛ってパクリ、これはあま~いです。パイ生地のサクサク感にバター味が押し寄せて、頬張った口の中はおいしさでいっぱいになりました。

 機嫌の戻ったご婦人は頬が緩んでます。