Amulech AL-38432DS アムレック:レビュー

  長らくアムレックのAL-38432DSをオーディオ用DACとして使ってきたのですが、DSD256を聴いてみたくてTopping D90に席を譲ってしまった。

 AL-38432DSは2万円強とは思えないとても優秀なDACで国産である。
DACチップはES9018K2Mだから発売当時は先端のチップであり、
アナログはディスクリートで端正で鮮明な音がし、
ヘッドホンアンプとしてはTPA6130A2を使っている。


【価格】
 ちなみに後継機種のDRも3万円を下回る価格でなんとES9038Q2Mを2個使い、
LRの各チャンネルに1個というハイコストパフォーマンスです。
そうアムレックはヘッドフォンアンプとしても優秀なので、
PCからの音源をAL-38432DSを使ってJVCのウッドイヤホンで聴くことにしたのです。

【電源】
 これのいいところは電源をUSBから取れて、
しかも付属のAC電源を接続した時と音質に変化がないんです。

【部品】
 中を開いてみますとチップマウンターで実装がほぼ完了する構成になっていて導電性高分子コンデンサを使ってある。

【再生周波数】
 2015年発売なので当時の先端部品を使用し、
DSDダイレクトならDSD256まで再生する高性能であり、
フラットで低域から高域まで素直に再生する音で隠れた名機と言われてます。

【音質】
 ずっとこれでデジタル音源を聴いてましたが、
カートリッジで表現するならDL-103みたいな音ですから、
まさにリファレンスだと思います。
 誇張されるような部分は無く、ちょっと聴くとなんだか迫力がないように思えますが、小さな音でも潰れることがなく、楽器の位置もごちゃっとしなくて定位も良いです。
 ジャンルを問わず素直に再生してくれて、長時間聴くには疲れず重宝します。


【比較】
 PCはマック・エアーなのでPCM96kHzまでなら出ますから、
普段に使う分には十分なのですがちょっと腰高になるのと音の厚みがでないです。
数万円のイヤホンを使うとやっぱりアンプが欲しくなるし、
夏場は避暑のために和室へ逃げ込むから重宝するのです。

【LED表示】
 DAC付きポタアンだと再生周波数の表示がなくて寂しいかぎりですが、
AL-38432DSはバッチリ周波数表示をしてくれて頼もしい、
DSD256の場合は5.6kHzと2.3kHzのLEDが両方付くはずなんですが、
なにせMacなのでDoP形式になってしまい、
DSD128までが限界だったので両方が点灯しているところを見ることはなかったですね。

もっと売れていいメーカーだと思うのですが…

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