アフリカの日々を読んでみた  アイザック・ディネーセン 著  横山良子 訳

  ひとが生きるというのはこういうことなのだろう。ここにはコミュニティがあり、為すべきこととは有り様をそのまま受け入れ踏み越えてゆく泰然自若とした大地にある者なのだろう。


LT1115 + LT1010 フォノイコライザのノイズ対策

 オペアンプ LT1115のフォノイコライザーを使ってボリュームを上げるとノイズが出るので対策してみた。ぺるけ式フォノイコライザーと切替え式になっている。

わたしが消えるを読んでみた  佐野広美 著

 2020年江戸川乱歩賞を受賞した物語『わたしが消える』、推理小説と言うよりはミステリーなのかもしれないけど、アラン・ポーの匂いがした。


クジラと話す方法を読んでみた トム・マスティル 著 杉田真 訳

  作者はカヤックに乗ってカリフォルニアの海でホエールウォッチングを楽しんでいた。そこにザトウクジラが身を翻しながら空を飛んできて、豪快な水飛沫の中に二人は消えた。この映像がYou Tubeで公開され記録的なクリック数を起こす。


EAR834Pフォノイコライザを買ってみた

  EAR834Pは真空管アンプで有名なティム・デ・パラヴィニーチの作ったフォノイコライザです。MCの回路にはトランスが組まれていて彼らの造るトランスには定評があり、それを期待して買ってみました。


老語………1

  下の階から何やらゴソゴソと音がする。どうも朝らしい、まだまだカーテンは薄暗く冷たい静けさが覆っている。目覚まし時計の音も鳴らず、起きる時間を気に留めることもなく毎日が日曜日とは言うものの不規則な生活を営めるほどの可笑しさもなく流れてゆく日常は仕合せなのであろうか…


『秋』を読んでみた  アリ・スミス 著  木原善彦 訳

  スコットランド出身で1962年生まれの還暦を超えた作家。この本は2017年に発表されているけど、若さの中に知的な構成力を感じさせる文体で面白い。


MCトランスでノイズが出て困った時の配線

  MCトランスを別のアンプに接続してみると何故かノイズが出ることがある。これが実に困ったもので、位置を変えてもブーンと言う音がボリュームを上げると出てしまう時がある。複数台のアンプを相互接続しているせいなのかも知れないが、よくわかりません。

小さきものたちのオーケストラを読んでみた チゴズィエ・オビオマ 著 粟飯原文子 訳

  小さきものたちとは鶏のことのようだけど、鶏がマイノリティだとは思えない。各章に小さなタイトルが付いていて、その中の一つが本のタイトルにになっているけど、なぜこれをタイトルにしたのかは判然としない。


『調書』を読んでみた  ル・クレジオ 著  豊崎光一 訳

  フランスとモーリシャスの二国籍を持つ作家ル・クレジオの1963年に発表されたデビュー作です。主人公アダム・ボロを通じて語られる空間に時間軸を感じられることは少なく、虚空のようで実存している錯覚をいだく不思議な世界です。

クラウド・アトラスを読んでみた デイヴィッド・ミッチェル 著 中川千帆 訳

  6編からなる中編を時代に分けて連ねた本。上巻は過去~未来へと流れ、下巻は未来~過去へと流れる配置なので、各中編が上下に分かれる。そのため、上巻の最初の物語りの続きが下巻の最終からとなる。


カートリッジの聴き比べ 17点:レビュー

  1.  オルトフォン SPU GE
    発電方式:MC   針圧:3.5g  出力電圧:0.05mV


     骨格が太くて量感、力感ともに大きくオーケストラの迫力が迫ってくる。それでいて大雑把なところはなく、腰が低く音楽の持つ力強さと繊細さもよく表現される。カートリッジ初期に既に完成された音に驚く。