MCトランスでノイズが出て困った時の配線

  MCトランスを別のアンプに接続してみると何故かノイズが出ることがある。これが実に困ったもので、位置を変えてもブーンと言う音がボリュームを上げると出てしまう時がある。複数台のアンプを相互接続しているせいなのかも知れないが、よくわかりません。

 MCトランスにPass回路を作成してロータリースイッチで切り替えを作った時にも同様なことが起きたことがある。この時はMCの増圧回路で静かなのに、MMを聴くために回路をPassに切り替えるとノイズが出る。通常で聴く音量では僅かで気にすることはないのだけど、ボリュームを上げると明らかにうるさいです。
 今回は切り替えのないMCトランスで入力と出力のマイナスとグランドが繋がっているタイプの配線です。よくベタ配線などと言われていますが、よく見かける代物で下図に示します。

 ターンテーブルのケーブルを入力に、アース線をGrandに繋ぎます。出力はアンプまたはフォノイコライザーに繋ぐのですが、ブーンと言う音が出ます。そこで、アンプとMCトランス間もアース線で繋ぐと少しだけノイズ音が小さくなりますが出てしまいました。不思議なことにターンテーブルの配線を全て外してもノイズ音が出ています。MCトランスのカバーアースはGrandに接続してありますので、出力のマイナスに乗るのかも知れません。それにアンプのマイナス側はGrandに繋がっていますので、アースがループするのも良くないようです。でも、MCトランスとアンプ間のアース線を外してもノイズが出るので困ったものです。

 接続先のアンプは真空管プリアンプのクリスキットMk6で固有の問題なのかも知れませんが、対策として考えたのは入出力のLはL、RはRのマイナス同志を接続し、Grandにはターンテーブルのアース線とプリアンプへのアース線を繋ぐ配線としました。これなら、MMを直接に繋いだ時と同じ回路になると思ったからです。下記に配線図を示します。

 さてとこれでボリュームを上げてみると静かです。さらにボリュームを上げると真空管のマイクロフォニックノイズが聞こえます。