レコードの静電気対策に中里製静電気除去ブラシ
レコードに静電気が起こり、手にするとバチバチと音がする。しかも、埃を吸い寄せて目に見えないチリが固まってスクラッチノイズを起こす。このスクラッチノイズを取るのに何回も中性洗剤で洗うことになり大変面倒だ。そもそも、レコードをかけ終わると帯電していることが多い、なぜ静電気が起こるのか、しかも偶になるのだから要因が定まらない。そこで、静電気を除去できないものかと調べてみたところ、同じ悩みを持つ方は多いようで多くのグッズが販売されている。値段の幅は数百円から数万円までと幅広い。ここは静電気を除去できる論理が明解なものを選んだ方がよさそうである。そこで目に留まったのが、日本蚕染色(株)が開発した繊維材料サンダーロンSS-Nである。サンダーロンは、アクリル繊維・ナイロン繊維に硫化銅を化学結合させた有機導電性繊維で導電の断面積が薄い(100ナノ)為、大量、少量の静電容量の除電に効果が大きく、安全なコロナ放電により静電気を素早く除去します。 コロナ放電はその帯電している物体の近くに、導電性をもった針のような刀状の先端を近づけることにより微弱な放電をして静電気を除去します。とのことである。導電性も優れており、この繊維を使ったブラシが中里製の静電気除去ブラシである。
ブラシだからレコードについた埃やチリを払いのけられるので、レコードクリーナーの代わりにもなると思い、20%引きの税込み3,080円なので買ってみた。結果は、GOOD! 静電気はレコードを1-2回なぞるだけで取れる。密着の高い埃でも撥ねつけるようにブラッシングすると綺麗になる。レコードの表面が汚れていなければレコードクリーナーを使う必要はなく超便利だ。レコードを聴き終わってターンテーブルから取るとパチパチしている時もサラッとブラシをあてればあら不思議、あっと言う間に静電気が無くなっている。以前は、手のひらをつかって吸い寄せていたけど、なかなかパチパチがとれず面倒だった。それがあっという間に除電できて、レコード袋に入れられるのだから重宝この上ない。
繊維の腰もしっかりしていて弾力も程よく、メタリック調な薄いグリーンがメカニカルな感じがして良い。柄を黒色にして角張ったデザインにすればもっと売れるだろうにと思う。