YAMAHA A2000 プリアウト はんだ不良修理

 以前から不調のPhone2のL側から、とうとう音が出なくなった。どう考えてもRCAケーブル用のコネクタの接触不良だと思うのだが、前回に基板を見た限りでは問題ないように見えたけど、半田が浮いたのだと思われる。そして今回はPreOutのL側までも音が出なくなったので再点検することにした。
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 PreOutのコネクタ基板を取り出そうと思ったら、コンデンサに当たって出てこない。もうあとちょっとで出そうなのに出なくて実に惜しい、仕方なく背面板のビスを全部緩めてみると何とか取り出せた。ぱっと見は問題ないように見えるけど、Phone2も同様だったから半田を盛ることにした。コネクタにRCAケーブルを差し込んで基板の配線先の出力側で、テスターを使って導通チェックすると案の定導通していない。半田ごてを当てて半田を盛り、再度導通チェックをしてみると復活してくれた。やれやれ、何とか音が出そうだ。

 そして、次にPhone2に取り掛かる。こちらはプリ部の基盤の背面が外側を向いているのでやり易く、同様にテスターで導通チェックをするとやっぱり導通していない。半田ごてをあてて半田を盛ると、こちらも復活した。あー、この程度の修理ができるようになっただけでも上達したものだ。


 両方とも元に戻して機器をつないで音出しすると、ばっちり音像を再現してくれた。これでA2000にトーンアームを2本接続することができるし、プリアンプとしてE-470をパワーアンプとして使うことができ楽しみが増えた。C40を下取りに出してしまったのでセパレートでアンプを構成できないけど、プリメイン同士でプリ部とパワー部を分離して使えることは大変良いことだ。ただプリメインのアンプはもうちそっとプリ部を強化してくれるとありがたい。音の通り道を簡素化して雪像数か所や動線の長さを短くすることがクリーンな音につながるなら通る素子も減った方が良いように思うけどアンプのセパレート化をみるとそうでもないようだ。結局は回路と素子で好きな音を作っていくのだろう。