ジュリー・ロンドン IN PERSON

 JAZZヴォーカルのレコードは女性ばかり、しかも年代が古いものが多い。その1枚がジュリー・ロンドンだ。彼女は映画俳優としてデビューしJAZZを唄ってシンガーとしての方が名を馳せたんではないかと思う。グラマスで金髪で美人ときているし、ロングドレスから出た脚はスラッとして長く、これでハスキーに唄われたらコロッといっちゃうよね。1944年に映画デビューして初のアルバムが1955年のJulie is Her Nameだから、映画で売れてからシンガーになったということのようだ。でも、映画は観たことないように思うけど、最後の出演映画は1967年のソロスラッシュの要塞(The Helicopter Spies)で、これはナポレオンソロシリーズの映画だからひょっとして見かけているかもです。TVシリーズなんかは釘付けになって観てた覚えがある。僕はイリヤクリヤキンがカッコよくて好きだった。スティーブ・マックウィーンが出た大脱走にも出演したのですよ。

 さて、このアルバムは1964年4月のライブ録音で、場所はニューヨークのアメリカーナホテルになっている。ジュリー・ロンドンは1955年~毎年スタジオアルバムを出していて、1969年のyummy,yummy,yummyが最後だから、活動の晩年に近いレコードになる。左右に奥行きと録音は優れていてライブ感が出ている。スターとしての貫禄のある落ち着いたリサイタルで夜更けにグラスを傾けながらJAZZVocalを愉しめる一枚だと思う。ハスキーで艶のある歌声がステレオの中に浮かんでいて、艶めかしくマイクを握った彼女が立っている。高さが30cmぐらいのフォノグラムでジュリー・ロンドンが出てきたらサイコーなんだけどね。