僕は偏平足でもないから気持ちよくマッサージでもしてくれるのだろうなんて甘い気持ちで足を突っ込んだ。痛いのは嫌なので弱にボタンを合わせる。コースが3種類、強さが3種類あり合計で9種類の組合せが選べる優れモノだ。なには違うのかは知らないけど、まずはコースⅠを選択してスタート。ポコポコとエアコンプレッサの音が鳴り出すと空気圧で足がくるめられてゆく。足の動くスペースがどんどん縮まり、腰かけたまま足を上げようとしても機会が重くて上がらない。足元をロックされてしまった。圧迫が強まってくると足の裏に突起ヵ所があり、ちょうどゆうせんというツボに当たる。元気の和泉湧くというあのゆうせんだ。僕はちょっとかかとよりで内側に突起部分が来てくれるとありがたいのだが当たらないのが残念無念だ。アーチを作るために足先と踵が押さえられ、縦に横に湾曲するように動いてくれて味わったことのない心地よさだ。なんて思っていたら2分ほどしたら急に力が強くなり、ゆうせん部分が痛いのなんの、思わず「あっー、ちょっと待て」などと声を張り上げてみたけど言うことを聞いてくれるわけがない。そのまま後ろへのけ反りながら悶絶したら力が弱くなった。ほっとして体温が上昇したかと思ったら強さが戻ってきた。これを数回繰り返された後は、足もみのようにほだす動作が続き、約5分ほどで終了。なんとも言えない解放感と足の裏がジンジンして足つぼマッサージを受けた時のように身体の芯からエネルギーが湧いてくる。悶絶なる体験に未練を残して帰路についた。