BBC Monitor LS3/5a

 Rogers LS3/5a は、カミさんと番いになった時に部屋が狭くなるので買ったスピーカーです。BBC Monitor として小柄ながら音像が良いと評価されてたと思います。LS3/5aの仕様ではHarbethからも出ていて、こちらの方がセンシティブだと言われていたのでHarbethを買うつもりだったのですが、あと一歩遅く売り切れちゃいました。でも、白い箱からRogersを出した時、簡素だけどどことなく気品があるように思え、しばらくの間すわって眺めていたのを覚えてます。

 KEF社製の10cmコーンと2cmドームの2Wayで、再生周波数帯域は70~20kHzとなってます。このちっちゃいウーハーでカタログ値より豊かな低域が聴こえてくるように思えます。新居へ行く時にダイヤトーンの30cmウーハーを置いてきましたが、音像に雰囲気があって狭い部屋で二人暮らしに華を薫らしてくれたんです。今回TANNOYを買う時にKEFも候補に上げてたのは、このRogersのユニットがKEF社だったからです。新しいスピーカーを買うまでに随分と長い時を経ましたが、同じくRogersのポリプレピレンのユニットかSpendorかと迷った時期もあったんですが、他にも出費があって30年以上かかってしまった。でも、結局イギリスのスピーカーになるんですね。

 Monitorとの名前が付いてますが、TANNOY Precision6.2LEの方がよっぽどモニターっぽいように思え、定位も悪くは無いんですが曖昧に聴こえますが、音楽の膨らみなどは心地よいサウンドが響きます。大きな音量を出しても割れることも無く朗々と鳴り、幅185*高さ305*奥行き160mmの筐体とは思えず大したもんです。それから、このスピーカーは立つ位置によって随分と表情が変わるのにはちょっと驚き、いろいろと調べていると、このサイズでBBCが使う時、仕事の邪魔にならないように壁の高い位置に吊るすようで、そこからモニターとして聴くと書かれてた。

 ウーハーの位置より下で聴くと低域がより伸びてきて、中高音とのハーモニーがウェルバランスになっちゃうんです。なので、現在の高さだと寝っ転がって聴くと実に楽しい、そのかわり寝てしまうことも度々で困ったもんです。そういうこともあって、オートリフトアップのプレーヤーでないとマズイわけです。ヤマハのスピーカー切替A、BはTANNOYにバイワイヤリングしてるので、McIntosh C40の20Wアンプを使ってます。なんとこれオートフォーマーなんですよ、小出力ながらMcIntosh Soundで楽しんでます。うーん、パワーアンプも要りますよね、なので下の音源比較は少し割り引いて聴いてください。