エレクトロ・ハーモニックス 真空管 12AX7EHを買ってみた:レビュー

 ELECTRO HARMONIX社と言えば、ギターの歪音を作るエフェクターを作っているアメリカの有名な会社なんですが、真空管はロシア製なんです。

 真空管のフォノイコライザーを作ろうと思い買おうとしていたのですが、当初の予定ではTUNG-SOLだったんです。でもね残念なことに売り切れちゃって12AX7の増幅管は納入予定がないためにエレハモにしたんです。


 TUNG-SOLの音はメロウでダイナミックと言われているので一度聴きたかったのですが、フォノイコライザーであんまり快活すぎるのもという気もしていたので中音に張りがあるエレハモも魅力があります。

 綺麗な箱に入ってやってきました。いつも思うのは海外の商品って箱のデザインもクールなんですよね。日本人も美的センスが良い方だと思うのですが、なぜか工業製品になるとちょっと残念なことになるのが残念。

 マランツ回路のフォノイコライザーがあるのですが、この3段目を東芝の12AX7にしたところ、わずかに高音域へハイ上がりになってたまに落ち着かない時がある。前段が松下なのでクリアトーンになりすぎてしまうのかも知れません。でも、3段目はカソードフォロアーなので音色とは無縁かと思っていたのですがそうでもないようです。



 よく考えてみれば同じ真空管の中を通るのですから、音の信号側から見ると真空管の中で分岐しているようなものです。真空管の中のプレート(+側)から音信号を取り出した時の方が電流とは逆方向なので不思議なのかもしれません。でも電流は直流であって音信号は交流なので直流の流れとは違うわけです。また、プレートの電圧を大きく変化させることで増幅していて信号電圧もおおきくなるところが直流電圧の増幅が交流信号にコピーされるということなのだと思います。

 まずは、この3段目をエレハモに取り替えてみました。評判通りの音質で中音域に張りが出て腰が落ち着きました。前段にある松下の12AX7との相性もいいようで透明感を損なわずにしっかり感が加味されているようです。

 新作のフォノイコライザーは前2段が東芝Hi-Fiで後段カソードフォロアーをエレハモで行ってみたいと思います。


Tung-Sol(真空管 12AX7)買ってみた
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