鮮明なる赤さが眼に飛び込む、唐辛子だった

  ふらふらと歩んでいたら、畑の黒い土と緑の葉の中から鮮やかな赤色が眼に飛び込んできて離れない。少し秋めいた穏やかな陽射しに耀いてつやつやと光っている。よーく見ると唐辛子だった。唐辛子は瓶の中の朱色か干してかわかわになったくすんだ唐辛子ばかり見ていたので、実っている唐辛子の赤さに日常の中の驚きを見た。あれでふっくらしていたらパプリカに見える。それぐらい綺麗な赤なのである。



 背丈が低いので実っている唐辛子が大きく見えて、干して乾いた唐辛子と比べ物にならないほど立派である。生のまま刻んで炒めたらどんな味なんでしょうか、うーん食べてみたいですね。