地下で生きた男を読んでみた  リチャード・ライト 著  上岡伸雄 訳

  2024年2月に発刊された本でタイトルを含めて6本の小説がまとめられている。どれも黒人が主人公であり、コペンハーゲン以外では人種差別への無力感が漂っている。


『七つのゴシック物語』を読んでみた アイザック・ディネーセン 著 横山貞子 訳

 デンマークの女性作家アイザックの短編集(2巻)。どの作品も貴族やブルジョワが出てくるので19世紀初頭なのでしょう。キリスト教の思想を背景に時代の観念をすこし懐疑的に話している。1934年のデビュー作であり、どの小説も知的なセンスとユーモアを持ち合わせている。