上下2段の文字列で530頁もある恋の遍歴書。ナイジェリアからアメリカへ移り、時の流れに翻弄されて青春期の恋を恋慕しながらつづられるメロドラマだけど、文体が軽いので昼メロのようなドロドロ感はなく、結構省いた方が良いように思えるところが多く、できたら半分のページに凝縮した方が胡散臭さが消えるように思える。
主人公は女性でナイジェリアの都市ラゴスで暮らし、お金持ちが通う学校へ行っているのだけど家賃を滞納する家庭に育ち、高そうな月謝を払えるし、アメリカへ行って貧乏生活をするのだけど、借りてきた貧乏のようで貧困さはない。