ヴァイオリンはユリア・フィッシャー、ピアノはマーティン・ヘルムヘン、曲はシューベルト。
CHANDOSと言うヨーロッパのレーベルがあって、直販サイトがあります。ここが月毎に25~30%の割引をレーベルごとに入れ替えて販促していて、PENTATONEから出ている表題のデジタルソースを買いました。いつもはHDtracksから買うことが多いのですが、最近のドル高円安のためにため息をする有様で、30%引きに挽きこまれた次第です。
シューベルトは大変好きな作曲家で、なんでしょうか、やわらかく穏やかな空間に包まれるような気がするのです。それにユリア・フィッシャーのヴァイオリンもしっかりした音の中に気の休まるものがあるように思います。
Youtubeでユリア・フィッシャーとヒラリー・ハーンはよく聴きました。結構対照的な二人ですが、それがとても面白いです。
さて、曲目は下記の内容です。
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 D.384 Op.137-1
(2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 D.385 Op.137-2
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番 ト短調 D.408 Op.137-3
(4)ヴァイオリンとピアノのための『華麗なるロンド』ロ短調 D.895 Op.70
(5)ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 D.574 Op.162
(6)ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934 Op.159
(7)ピアノ連弾のための幻想曲 ヘ短調 D.940 Op.103
最後の曲はピアノ連弾だから、ユリア・フィッシャーもピアノを弾いている。この曲はリヒテルとブリテンがオールドバラ音楽祭で連弾していて、ライブ盤がでている。これと比べると若い軽やかな調べになっている。
ユリア・フィッシャーのヴァイオリンが柔らかく素直な響きでピアノをひきこんでいるように思える。どこまでもシューベルトらしく、二人の調和が森のささやきのように包んでくれる。