マイ・サンズ・ストーリーを読んでみた   ナディン・ゴーディマ 著  赤岩隆 訳

 題名は息子の話なんだけど、どっちかと言えば父の話だと思う。1923年生まれの南アフリカ共和国のノーベル賞作家が1990年に書いた小説です。


  アパルトヘイトのある時代に父親は教師から反政府活動の主要メンバーになり、その家族を描いているのだけど、なんてことはない単なる不倫のお話しです。
 しかも、なんだか投げやりのようなエンディングで、なにがあったんでしょうね…結局のところ主題の主人公は自我が芽生えたのかしらん。