戦争で兄弟以上の友を失くす、そして魂食いと呼ばれて恐れられるのだけど、戦場から離れ人の想いをつづる物語り。
フランス語が話せない黒人がフランスの兵士として借り出され、友の復讐のために敵の手を切り落として持ち帰る。英雄として崇められるけれど、度重なる行為に味方からも魂食いと戦かれるようになる。
戦場を離れ故郷に戻り、いろいろな思い出が描き出させれる。そこには人の根幹があり、悲しみや慈愛や互助の営みがある。父親が村長に反対する、それは畑をすべて落花生に植え替える方針に対してだ。父親は畑にあるもので空腹を満たせる、落花生は今は金になるけれど、いづれくるだろう飢饉に耐えられない。その通りである。
そして彼は母を想いやる、そして女性を想い起こす。そして友と共に生きるのだろう。