箱の中とはコンピューターのことで、その中で宇宙をシミュレーションして宇宙の未開に挑んでいる。大きな宇宙が箱の中に…メン・イン・ブラックでペンダントの中に宇宙があったのを想い出した。
シミュレーションをするにしても実際との乖離を埋めていかないと結果の信用度が上がらない。その過程を気象予測から紹介していて、歴史とシミュレーションのつながりを教えてくれる。気象予測が難しいのは分かるけど、宇宙への応用については摩訶不思議になる点をうまく寄り添ってガイドしてくれる。
一般相対性理論と量子論がどうして宇宙でつながるのかも興味深く読めて面白い。ビックバンは特異点でそこからは始められないけどビッグバンのすぐ後からならシミュレーションできるそうで現在でも宇宙は膨張しているらしい、でも空間が広がっているのか無の空間に物質が広がっているのかは分からなかった。時空のあるところにビックバンは始まったのだろうか、それともビックバンとともに時が発生したのだろうか…
現在の宇宙理論や気象学、情報工学などさまざまな知見に照らされているなかで、映画のマトリックスの話が出てきて我々がシミュレーションの中にいるのかも知れないと問題定義されてそうかも知れないと感じる。そこから抜け出せてもシミュレーションの世界だったりして…