バカルディをモヒートにできんかった

  日本はいつの間にか熱低地域になってしまった。台湾も暑かったけど37度を超す様なことはなかったように思う。まさに熱いのである。そういう時に飲むものは何かと言えば、モヒートである。キューバの方はみんな飲むと聞いておる飲み物だ。必要なものは炭酸水、ラム酒、そしてミント。

 炭酸水と言えばウィルキンソン、ちょっと固めな感じのするお決まりのブランド、しかも安い。次はラム酒、海賊の最も好きな飲み物とされている。ラム酒は色によってカテゴリーが判れていて、ウィスキーのような褐色したダークラム、有名なのはマイヤーズだけどこれはジャマイカ産、薄く金色のような風合いがゴールドラム、好きなのはハバナクラブのゴールド、そして透明なのがホワイトラム、まぁ言わずもがなでバカルディでしょう。そして肝心なミントは家の裏に生えているはず。だったのだけど、綺麗さっぱりにない。なんとカミさんが鬱陶しいと言って引っこ抜いたらしい。もう、ガックリです。


 ラム酒はサトウキビからできているとはいえ甘くなく、アルコール度数も40度以上あるのでロックで飲むと喉が灼ける。夏なので大きめのグラスに氷をたっぷりと入れる。クラッシュした方が雰囲気がでるけど、面倒なのでそのまんま。バカルディをグラスの1/4まで注ぎ、炭酸水をたっぷりと入れる。ミントがなかったので、生姜をすって天然のラムバック、これは苦味がいいのだけど生姜が火照る。2杯目はスダチを切って絞る、柑橘系のサッパリとした風味が夏にあう。そして3杯目、冷蔵庫にあったレモン汁をチャッチャと振りかけて、ちょっと甘酸っぱい人生を飲み干す。最後は何も入れずにハイボール、ウィルキンソンの固い泡がスッキリと喉を洗ってくれた。