ニューヨークのベイスン・ストリートというナイトクラブのライブアルバムでデイブ・ブルーベックと出ている。ジャズクラブの雰囲気が充満していて、その中で聴くカーメン・マクレエは活き活きしているのがよく伝わってくる。1958年と1961年の録音になっていますが、1958年の録音はライブではないようです。今でもこのクラブがあるのでしょうか?ベイスン・ストリートと言えばジャズのメッカ、ニューオーリンズの通り街でベイスン・ストリート・ブルースという唄が有名です。きっとそこから取った屋号なんでしょう、ジャケットの表紙がリアルな店だとしたらとても粋で渋いクラブに見えます。この時代にナイトクラブでジャズを聴いている人たちから、おおらかでシックな雰囲気を感じるのは自分だけなんでしょうか。
39歳のころですから、もっとも脂が載っている唄声を聴くだけでも楽しいのですが、デイブ・ブルーベックのピアノと醸し出すブルージーなジャズが鳴かせます。ビリーホリデー張りに唄ったアルバムや代表作と言われるグレート・アメリカン・ソングブックも良いですが、ナイトクラブの中のジャズがもっとも似合うように思えます。