交換針D4500Qを買ってみた (XUV4500Q)

  ピッカリングのカートリッジXUV4500に付いている針はD5000で他のカートリッジの針だったため、XSV3000の針を使って聴いていた。XSV3000はXUV4500の2ch版で、これはこれでいいのだけど純正はシバタ針なので、ついつい交換針を買ってしまった。


 シバタ針は4chサラウンドを実現するために開発されたコンタクト針で、これを2chで聴いても細やかに音を拾う優れものです。オーディオテクニカのAT33Saもシバタ針で、実に緻密な音がするために誘惑されました。
 すでにピッカリング(米国)はありませんけど、JICO日本精密宝石工業が交換針を出してくれていてありがたいです。新品の針とピッカリング特有のブラシがセットで送られてきました。ブラシを付けずに交換です。

『僕の陽気な朝』を読んでみた イヴァン・クリーマ 著  田才益男 訳

  チェコの作家のエッセイのような小説。本人が出てくるので実話を基にしているのだろうけど、プラハの春の体制の風刺画でもあるようだ。圧迫された体制の中の作家は生き生きしているように思える。莫言の書いた遅咲きの男と同じ匂いがするのだけど、こちらの方がファンタジーがあるかな。


 月曜日から日曜日までの7話が詰まっている。最初の内は軽くて陽気だったけど、週末になるにつれて難しくなる。話自体は軽やかでわかりやすいのだけど、なぜその構成になるのか?と考えてしまうと僕の頭では不明に陥る。

MC20Wを買ってみた

  MC20Wはオルトフォンのカートリッジ。シリーズ初代のMC30を持っていて、繊細でありながらふくよかな低音が特徴になっている。でも、中音の張り出しがもうちょっと欲しいなと思うのと、LPとの相性もあって気難しいところがたまにある。

 デジタルサウンドに対応した切れ味の良いカートリッジはあるので、1世代前のWシリーズならMC30の良さに骨格の良さも併せ持っているように記事を読むと思える。なのでMC30Wを狙っていたのだが、どれもこれも高い値段がついてしまう。そこでMC20Wをと思い、お手頃な価格で入手でき音質も思った通りで非常に嬉しい。

もうダメかも 死ぬ確率の統計 マイケル&デイヴィッド 著 松井信彦 訳

  なんだか衝撃的な題名なんだけど、読むと現代は安全になったんだと変に楽観的になるところが面白い。統計学と確率のジレンマみたいなところがあってこれまた面白い。


 学者さんが統計を基に考え方の違う3人の人生を物語風に描いて、死ぬリスクを勘定している。お世辞にも文章が上手いとは言えないのだけど、かえって真実味がある。