真空管プリアンプが時々ノイズを出すようになった

  Chriskit Mk6というキットで名を馳せたプリアンプを使っているのですが、急にZiiii――と唸って消える不思議なノイズを発するようになってしまった。徐々に音が大きくなって急に消えるし、ボリュームを絞っても一定の音量で左右のスピーカーから出ます。ハイカットやローブーストの切り替えの固いノブをカチカチ回すとノイズが出たり止んだり、パネルを叩いても同様な結果になりました。ハムではないことは確かのようです。


 かなり前にも同じような現象があったまると出てきて、この場合は叩いても直らず電源を一旦切り、しばらくしてONにすると直りました。なんとなく真空管回りなのかと思い、真空管を抜き差ししたり入れ替えたりしたのですが直らず、空中配線に近いコンデンサを叩いてみると脚がボロッと外れた経緯があります。

 でも今回はどのコンデンサもしっかりくっついているようです。電源回りのダイオード不良でもノイズがでるようですので、テスターで診ましたが順電圧もいですし、逆電圧の抵抗値も問題内容です。電解コンデンサやオイルコンデンサは入れ替えてあるので劣化とも思えません。



 古い機材なので、配線回りを何気なしに軽く引っ張ってみたら、なんと出力のRCAコネクタにつながる配線がボロッと外れてしまった。L側の基板から出ている配線でアースでした。音楽が鳴ったままノイズが出たりでなかったりするわけです。+側だったら音楽が切れるので判りやすいのですが、アースは全てにつなっがているので両方のスピーカーが唸るのですね。もっとも片側の信号基板コンデンサの脚が接触不良だった時も、両スピーカーからノイズが出ていたように記憶しています。

 配線は単線のようで、外れた先は黒ずんでいます。半田ごてを出したつなぐのですが、案の定はんだが載りにくいようで配線の先を十分に熱くして、RCA端子側に多めのはんだを載せてくっつけました。なんかまたイモ半田になりそうですが、きっちりと繋がったようです。念のためにテスターで導通チェックしてOKです。


 さてレコードをかけて視聴です。気分が落ち着いたせいだと思いますが、静けさが増したような気がしていい音が出ました。レコードをかけずにスピーカーに耳を近づけるとわずかにマイクロフォニックノイズが聴こえます。