あきらめるは古典で明らかにするという意味らしい、12回目の火星移住募集に応募してあきらめが明らかになるのか明らかになるのがあきらめるなのか?なにかをさとるのだろうか…
12回目の火星移住の募集に多くの登場者たちが応募して移住する。そんなに未来なのに悩み事は現代となんら変わりはなく、人付き合いが苦手な人たちでマイノリティらしい、なにを定義にしようとしているのかわからないけど、定義が変わればものの見方は変わってしまうのはけど、定義がちぐはぐでどんな世界観なのかよくわからない。作者が履き違えているのか、履き違えた空間を作りたかったのだろうか。
火星は英語が公用語らしいけど、熟年離婚した母親はなぜ英語が話せるのだろう?新大陸へ希望を持つように逃避先へと登場者は火星を目指すのだけど、地球にいた時の相互関係を保ったまま火星へ行くのなら移住ではなくて観光旅行でいいのではないか。それとも自分探しをあきらかにするには神々の住むオリンポス山が必要だったのだろうか。
それに登場者のセリフを読んでいるとみな同じ人に聞こえてくる。なんだか一人の人物が身の上話をしてコミュニケーションについて解説しているかのようだ。読み終えると虚無感と空々しさだけが残る。
市の図書館に3冊もある、予約待ちは0。他にも同じことがあった、それも日本人の作家だったけど、増やすのは予約待ちが増える基準に変更してほしいものだ。なにせ住民税は10%も取られているのだから。