喉に棲むあるひとりの幽霊  デーリン・二グリオファ 著  吉田育未 訳

 棲んでいる幽霊は18世紀のアイルランドの詩人アイリーン・ドブ・ニコネル、彼女の歴史を追いながら今の生活が混じり合う詩的な散文。


コレラの時代の愛  G・ガルシア=マルケス 著 木村榮一 訳

  コレラがカリブ海の南米に流行ったころに半世紀に渡る男女三人の恋の物語。


月の満ち欠けを読んでみた  佐藤正午 著

 生前の記憶を宿す少女が月の満ち欠けのように整然と連なる話、読み終えるとただ単に虚しさだけが新月に漂うばかり。


虚数はなぜ人を惑わせるのかを読んでみた  竹内薫 著

  虚数?聞いたことはある、自乗の結果が-1になる数字。√-1でiと記載するのだが、imaginary numberの頭文字、想像上の数字ということらしい。