ピアノを尋ねてを読んでみた  クオ・チャンシェン 著  倉本知明 訳

 ノンフィクションかと思って読んでみたら、普通に小説だった。 原題はピアノ調律者なんだけど、ノベルティらしい邦題になっている。


わたしを離さないでを読んでみた  カズオ・イシグロ 著 土屋正雄 訳

 日の名残りとは随分と離れた本だけど、日の名残で哀愁を帯びた筆致が共に生きた三人の情感に宿り、稀有な世界を照らす。


フェローシップ岬を読んでみた  アリス・エリオット・ダーク 著 金井真弓 訳

 一冊で なんと800ページに迫る辞書のような本でなんと887gもの重量がある。資産家の家々が共同の所有権を持つ別荘地で暮らす物語り。

『あきらめる』を読んでみた   山崎ナオコーラ 著 

  あきらめるは古典で明らかにするという意味らしい、12回目の火星移住募集に応募してあきらめが明らかになるのか明らかになるのがあきらめるなのか?なにかをさとるのだろうか…

ゼンハイザー IE600を買ってみた

  夏場になるとイヤフォンやヘッドフォンを多用することになるので、長時間使用しても聞き疲れずバランスの良いものをと考え、ゼンハイザーは持っていないのでIE600を買うことにした。

楽園を読んでみた  アブドゥルラザク・グルナ 著 粟飯原文子 訳

  楽園という題名、旅中に出てくるのは2箇所で数行、容姿の優れた青年になるヨセフの物語り、青年の想う楽園とは少年の面影を孕みながら見染める姿。


ソロモンの歌を読んでみた  トニ・モリスン 著 金田眞澄 訳

 第二次対戦後の裕福な黒人一家の長男、ミルクマンが自分のルーツを辿り祖先を探す、でも奇妙でどことなく歪んだ物語り。


出会いはいつも八月  Gガルシア=マルケス 著 旦啓介 訳

  百年の孤独を書いたマルケスの遺稿らしいので読んでみた。百年の孤独とはガラッと違って情事を書いた物語で作家に抱いていたイメージはどこにもなくて驚いた。


OPA2604 + 2SK2145の差動回路アンプを作ってみた

  オペアンプの2604と2SK2145-BLがあるのでヘッドフォンアンプを作ってみた。以前にダイヤモンドバッファの回路で作成したのだけど、4558DXは上手く鳴るのにOPA2604は残念なことに発震して鳴らなかった。


大いなる眠りを読んでみた  レイモンド・チャンドラー 著 村上春樹 訳

 ハードボイルドを産んだマーロウの1作目。ミステリーで推理小説のような雰囲気を醸しているけれど、そのどれでも無くやっぱりマーロウの生き様がじんわりと主役を作ってゆく、ハドボイルドなる所以だろう。