ブラフマンの埋葬を読んでみた   小川洋子 著

  ブラフマンだから大洞吹男かと思ったらカワウソだった。傷ついたカワウソを手当てしてから一緒に暮らした日々のおはなし。


ウォーキングを読んでみた   ヘンリー・D・ソロー 著 大西直樹 訳

  この作品は彼の死後1862年に出版されている。ミネソタ州コンコードなんて今でも田舎でシカゴよりも北にある。自然を求めてと言うよりは野生のなかに根源を見つめてやまない思いから人の有り様を理路整然と述べている。


小さなことばたちの辞書を読んでみた  ピップ・ウィリアムズ 著 最所篤子 訳

  1900年初頭に英語の辞書を編纂する父親の娘として生まれ、ことばのカードをお守りにしてことばの中に生き、ことばを育んだ女性の物語り。


宇宙のアノマリーはどこまで判明したのか ハリー・クリフ 著 熊谷玲美 訳

  アノマリーとは異常値のなかで現在考えられている理論から値がずれていて、理論の破綻をきたしそうな数値を指すようだ。


草の竪琴を読んでみた   トルーマン・カポーティ 著 村上春樹 訳

  還暦を迎えた女性二人と16歳の青少年の三人がツリーハウスへちょっとした家出をして興る人生のふれあいを描いた秀作と3遍の短編。


大きな鳥にさらわれないようを読んでみた 川上弘美 著

  ホモ・サピエンスが絶滅しそうになるのだけど、なぜかループするはなし。


リトル・シスターを読んでみた  レイモンド・チャンドラー 著 村上春樹 訳

  長編としては5作目にあたる。人気のある代表作からは漏れているのがとても不思議なぐらい傑作だと思える。それはきっと、ハードボイルドよりハードサスペンスになっているからではないだろうか…


ドリアン・グレイの肖像を読んでみた  オスカー・ワイルド 著 富士川義之 訳

  若くて美貌の主人公は年齢を重ねても皺もよらず、若さを維持しているけれど、彼の肖像画は醜く老いてゆく。英国には『賢者は若さを望まず』という言葉があるようだけど…


歩くという哲学を読んでみた   フレデリック・グロ 著  谷口亜沙子 訳

  哲学に歩行派などという派閥があるのか、歩くこと自体が哲学を擁立するのかと思ったけど、歩くことが好きな人たちの思考や小説、詩についてのエッセイみたいなものだった。