チャールズ・ミンガスを聴く

  1922年米国生まれ、モダンジャズのベーシストなのですが、直立猿人を聴いたらジャズを通り超していた。あのベースのリズムを聴いたら忘れようがないほどインパクトがある。



DznDznと歩いているかのようにベースの弦が唸り、直立猿人の振る舞いでホーンセクションが鳴り響き、ゾワゾワするような不安と気ぜわしさが部屋を蹂躙してくる。この感じがアルバム全体にあって、ベースのエネルギーに慄然としているうちに全曲を聴き終わり、静けさの中に開放される感じです。



 黄色いレコード盤はミンガス Ah Umで、黄色のレコードと言えば、YMOの初版以来です。これも評判の高いアルバムだけど、ピテカントロプスと比べたら、モダンジャズっていう感じです。ホーンのメンバーが入れ替わりで楽曲を吹いているけど、まとまりがある分だけスケールがこじんまりとした感じを受けます。やっぱり直立猿人のベースラインのイメージが凄すぎて、ベースの押し出しを期待してしまうのでしょう。

 ミンガスのベースを聴くとラファエロのベースソロを想い起こします。