更にとあるのは続編だからです。でも、なぜか続編から読むことになりました。見出しは曲目ごとで104あり、曲目によっては上下になっているものが15ありますので、実際には119の見出しに相当します。だいたい見出しごとに4〜6枚のレコードを紹介していて、一つの見出しを5枚で単純計算すると5*119=595枚になります。
一体どれほどのレコードを持って見えるのでしょうか、これで続編ですから少々驚きです。小林勝也さんが6,000枚とか言ってましたけど、この方はDJですからわからないでもないのですが、我が家だと追い出されてしまいます。
それにしても同じ曲目で多いと10枚ほどあって、違いを簡潔にまとめられており、へたな曲解説を聴いているより良いです。作家なだけあって演奏の紹介が文学的で面白いです。それにしても同じ曲を何枚も買えるのはたいしたものですし、僕の場合だと演奏者が偏りますね。
ルービンシュタインは結構お気に入りのようで、カフカの海という小説のなかにも出てきます。たしかベートーベンの大公を書かれていて、それを読んでCDを買ってしまいました。でも、ちょっと趣味では無かったようです。グレン・グールドも曲目紹介のなかで割と出てきて、こちらはお気に入りですね。
レコードの音質にも言及されていて、ついついそのレコードを買ってしまいました。まだ暑いので聴いていないのですが、レコードに針を落とすのが愉しみです。レーベルではDECCAの名前が出てきます、クラシックの百年史にも優秀な技術者が見えたことが書いてありました。家にある魔笛はDECCAで良い音してます。