JP-501と言えば、長岡名人が気に入られて使われたていたターンテーブルシートでパイオニアの品だった。もともと単品での販売ではなく、パイオニアのレコードプレーヤーについていたシートだったようで、それを使った名人が気に入ってシートだけ取り寄せて使い、人気になって単品販売に至ったと聞く。
すでに一枚JP-501はあって評判通りなので、もう一台のターンテーブルにもと思っていたのだが、いかんせん高くなってしまって手が出ない。そこでダイソーのシリコンシートを円形に切って使っていたのですが、レコードを持ち上げると一緒にくっついてくることがあって気になっていた。
そんな折にJP-501と評してあるものの裏面に社名の入っていないシートを見つけた。記号はPEB-017でJP-501の裏面にある記号と同じです。材質記号でPEBはないので、何を表しているかは不明です。写真を見る限りでは同じ材質に見えます。(上:JP-501、下:今回購入品)
JP-501の表面は細かい気孔があるかのようにザラッとしていて、触るとねちゃっとした錯覚に陥ります。レコード盤が密着する筈で、ゴミなどはてきめんにくっついて取れません。取ろうと思ったら中性洗剤で洗うしかないです。今時、中性洗剤を持っている人は少ないのですが、我が家にはカミさんが化学合成嫌いなために昔ながらの中性石鹸があるので助かります。
なんとか買える値段だったので買いました。社名の刻印が無いし、記号の文字が浮き出ていてÐ‐3の記号もJP-501のD-2と違います。ちなみにビクターの純正シートにもD-1の記号ありますが、こちらも意味不明でビクターの社名は入っていません。もともとパイオニアの名器PL-70に使われていたと言われますから、単品販売でなければ社名のないシートもあるのかも知れません。(左:JP-501、右:今回購入品)
現物が届きました。柔らかくてぬめってする感触は同じです。ただし、持った時の厚みが多少あるように思えますので、ノギスで測ってみました。
JP-501:4.15mm、今回の品:4.35mm と僅かに厚いです。でも厚みのある方がしっくりしていい感じです。(左:JP-501、右:今回購入品)
さっそく使ってみます。ターンテーブルシートで音が変わるようには思えないですが、気分的にはいいです。オーディオテクニカのアルミでテーパーのあるものも使ってますが、ディスクスタビライザーを載せると結構センターが沈むので、針が左右均等に当たらない気がして、反りのあるレコードの時に使うぐらいです。もっとも音が変わるわけではないので、あくまで気分の問題です。
なんとなくですが、音が澄んでいるように聴こえます。XUV4500Qはトラッキングで高音のサ行が気難しくなる時があるのですが、乱れの片鱗もなくスムースでワイドレンジな性格が出ており、MMらしくほんのり角が取れていていいです。まぁでも、やっと2台目が買えた嬉しさがあるのでしょう。(下記:JP-501)
JP-501 ターンテーブルシートを使ってみる(単品販売品)