小澤征爾さんと、音楽について話をする  村上春樹 著

  小澤さんがバーンスタインのアシスタントしていたころの話から、音楽への取り組み方や考え方をシンプルに話されていてわかりやすい。


  マーラーはバーンスタインが取り上げて現代に拡まったのだと初めて知った。譜面に随分と詳細に指示が書かれているのだけれど、それでも指揮者によって表現が随分と変わるところが面白いとのこと。弓の使い方まで指示があるようで結構難しい演奏を求められるようだ。
 小澤さんはクラシックばかりしか聞かないと思ったら、シカゴブルースを夜な夜な店まで運転して行き、周りは黒人ばっかりで治安も良いとは言えない地区だったらしいけど凄く楽しかったそうだ。結構意外な話が出てきて面白い。