神坐す山の物語を読んでみた  浅田次郎 著

 神様が居る山とは奥多摩 にある御嶽山で、日本武尊を祀る神社で語り継がれた11の小話が鎮座する本を読んだ。


 浅田次郎の文章は小気味良く振りがついているようで、巫女の囃子にあわせるように舞うように読めてしまう。そのおかげで怖いもの見たさにつらつらと昔話を出てくる夏休みの子供達と聴いてしまう。
 怖い話の中に教訓が嵌め込まれていて、背筋がヒヤッとしながらすくっと伸びる気がする。