レコードプレーヤーのターンテーブルシートを作ってみる

  ターンテーブルシートではコルクやフェルトやカーボンやら、いろいろな素材があって効能が謳われていて悩ましい。使った中ではパイオニアのJP-501が一番しっくりとくるので2台目のターンテーブルにも使おうと思のだが、結構な高値になってしまって指をくわえている始末。

 ターンテーブルによって音が変わるように聴こえたことはないのだけど、静電気の発生具合とか、レコードの密着具合とかが違うのは確かです。オーディオテクニカのアルミ製で中心がくぼんでいて、スタビライザーで密着するタイプはレコードの反りも矯正されていいのですが、勾配のあるところを針がなぞるのでなんとなくもやっとする気が起きる。

 付属のシートはゴム製なのだけど、ツルツルしていてレコードがスリップするような気がする。そこで、シリコン製のシートを敷いてみてはと思いつき、ダイソーで調べてみると、あったあったありました。キッチン用のシリコンマット、薄さ1㎜で300㎜×300㎜の大きさでちょうどイイ、しかも100円。



シートの淵が2重になっていて凹凸があるのだけど、ターンテーブルの大きさに切るときにギリギリ落とせる。なんとも絶妙な大きさなのです。ターンテーブルをシートにおいてケガキ線を入れてハサミでジョキジョキと円形に切ってゆく。ちょっと切りにくいので大雑把に切ってから、細かく調整する。


 付属のシートの上に載せてみる。なかなか良い感じなのですが、レコードのラベル部分の窪みが浅いので、ちょっと今一です。そこで、別のシートを使うことにしました。経年変化でカチカチになってしまい、すこし割れもあるのですが、シリコンマットを敷くので問題ないようです。


 さて試聴です。シリコンマットの上にレコードを置き、少し手で押さえて見ると、空気が抜けてじんわりとレコードが沈み、シートに密着します。ヘラヘラのマットなので浮き上がるかと思いきや、古いターンテーブルシート側にもすりつくのでそこそこに良い感じです。

 乳白色で半透明なタイプを買ってきたので見た目も良いですし、スタビライザーを置いてレコードがしんなりと馴染むのがいいです。でもちょっとレコードを取る時にゆっくりと左右を持ち上げないとシリコンマットが浮き上がってしまいます。慣れればすんなりとレコードだけ外せ、静電気も起きにくくなりました。肝心な音に関しては、変わらないと思いますが、レコードがしなやかに回る姿をみるといい気分です。これで100円は超お得です。