世界を支えるすごい数学を読んでみた イアン・スチュアート 著 水谷淳 訳

  世の中にどれだけ数学が応用されているかを分かりやすく説いた本です。かと言って数学の式が出てこないわけではなく難しい式を見るとぼうっとなってしまうが、現代に応用されている数学も歴史があって進歩してきていることはよく分かる。

 

秋のホテルを読んでみた  アニータ・ブルックナー 著  小野寺健 訳

  アラフォーの女性作家が繁忙期の過ぎたスイスのホテルに逃避行して、結婚と言う人生の終着駅を思いながら心の揺れと年齢に揺れ動くさまを軽快なタッチでかろやかなつむじ風のように通り過ぎるお話し。



ミルクマンを読んでみた  アンナ・バーンズ 著  栩木玲子 訳

  なんともはや変わった題名で何故かキン肉マンを思い出してしまった。なんとなく〇〇マンと言えばヒーローっぽくなるのだけど、本の中に二人存在していた。一人は牛乳配達をする隠れた人気者、もう一人はテロ活動もする政治集団の一人、まあ隠れた人気者は確かにヒーローっぽいと言える。



2022年に買った音質の良いアルバム

  2022年はウクライナでの戦争に始まり、物価上昇によるインフレが進み動乱の一年でしたが、大谷選手を応援し、サッカーを観て喜び、音楽を聴いて住ごせることに感謝します。

 相も変わらずアナログのLPを買っていますが、音質的にはDSDで録音されてDSDで発売されているデジタル音源を聴くとさすがにDSDの方が安定してよいアルバムが多く、特に無音時の静けさが聴感に大きくかかわっているように思えます。

小さきものたちの神を読んでみた  アルンダティ・ロイ 著  工藤惺文 訳

  インドに住む幼き双子の姉妹の思い出を振り返るお話し。20世紀後半の時代なので同じ時代の若き頃を書いた『喪失の響き』を思い出したけど、随分と趣は違って青春時代の哀愁感は少なく、『斜陽』のような陰りと退廃のなかにカースト制度の絶対感が漂う。



略奪の帝国を読んでみた  ウィリアム・ダルリンブル 著 小坂恵理 訳

  イギリス東インド会社の興亡と副題にあるとおり、世界で初の会社の歴史書です。1600年にインド貿易を始めるにあたり、船舶への資本集めとして航海ごとに株式を集め利益を分配したことが株式会社の始まりですが、これだと保険に近い形式だったように思われます。1600年と言えば日本国内では関ヶ原の戦いなのですが、すでに資本主義の産声が生まれていたわけです。



オーディテクニカ AT-ART9XAを買ってみた

  レコードが最近少しだけリバイバルしているようで嬉しい。CDもなくなってデジタルデータの配信になり、DSD256なんていう情報量の多いデータも難なくネットワークでダウンロードできるようになった。それでもやっぱりレコードっていいなと思うのです。

 わが家にカートリッジは十数本あるのだけど、空芯カートリッジはなく音が聴きたくて空芯タイプのAT-ART9XAを買ったわけです。空芯というのは電線を巻き付ける芯のことで、鉄の材料が多く使われているのですが、それが空というのは鉄ではなく非磁性体の芯を使ったものでMCタイプになります。

大名絵師 写楽を読んでみた  野口 卓 著

  写楽の実像に迫るノンフィクションだと思っていたら、写楽の謎を基にした物語だった。ある意味推理小説で犯人を謎解きするのではなく、謎の絵師の謎を展開している。そう考えると推論小説という新しいジャンルなのかも知れない。



ゲルゲイ・ボガーニのシューマン・ピアノ曲を聴く

 ブラック・フライデーと言うことで25%引きのメールがやってくる。その送り元はNativeDSD.comという名のオランダにある会社で、Channel Classics Recordsという名のレーベルを創設した人が起こした会社です。DSDフォーマットによる音楽ソースを配信している老舗のような存在です。


 どうも割引の案内に弱くって、ついつい買ってしまいます。今回はDSD64にすることで金額を抑えて購入しました。64⇒128で+300円、128⇒256で+600円とデータ容量に比例して上がるところが量り売りみたいで面白いです。

真空管プリアンプが時々ノイズを出すようになった

  Chriskit Mk6というキットで名を馳せたプリアンプを使っているのですが、急にZiiii――と唸って消える不思議なノイズを発するようになってしまった。徐々に音が大きくなって急に消えるし、ボリュームを絞っても一定の音量で左右のスピーカーから出ます。ハイカットやローブーストの切り替えの固いノブをカチカチ回すとノイズが出たり止んだり、パネルを叩いても同様な結果になりました。ハムではないことは確かのようです。