ジャズ・クラシックという一風変わったピアノマン、ジョージ・ウィンストンを聴く

  とても高音質なCDでピアノが眼前にあるかのように聴こえる。高音質なCDは音圧が高い傾向にあるようで、これも通常の音量で聴くにはヴォリュームの位置が下がる。オーディ好きとしては音楽を聴いているより音を聴いているようになるのは、ピアノをホールで聴くと言うよりはグランドピアノの中に顔を入れているかのように聴こえるからである。半分も聴くとちょっと疲れてしまい、もう少し退いて聴きたいと思えてくる。音楽としてはクラシックでもなくジャズでもないけど、ジャズよりという感じの曲なので馴染みがなく、曲の紹介を読むとJazz Classic と書いてある。英語版なので詳しいことはよく判らない。



 再生装置の傾向を掴むには具合がいいようで、低い音から高い音まで使われているピアノも楽曲で違うように聴こえる。それに多重録音で連弾しているように聴こえる曲もあり、低中高の音が混ざり合って複雑だし、音によって定位する位置も違う。特に低音の伴奏音はペダルを踏みっぱなしに聴こえ、弦の音が交じり合っているくせに、高音は響きが綴りあわない。拙宅では、この低音がもやっとしてしまう。そういう音なのかもうちょっと響きが分離するのか気になる。小生のような貧乏人には無理だけど、天井が高くて広いフロアでJBL4350をでかいマークレビンソンで聴いてみたいものです。