ドゥービー・ブラザーズを聴く

ドゥービー天国
 ドゥービー・ブラザーズはメンバーの入れ替わりが結構あって、変遷の多いバンドですが、大きく分けるとマイケル・マクドナルドの入る前と入った後で音楽スタイルがかなり変わっています。後期のマイケル・マクドナルドのいた方がポップでヒット曲が多いのですが、持っているLPは前期のツイン・ドラムスの2枚です。前期の方が南部のアメリカンな泥臭さがあって好みです。

 セカンドアルバムのListen to the musicでヒット曲を飛ばした後、この4枚目のドゥービー天国からBlack waterが初の全米1位となり、有名なバンドになりました。このころはファンキーなサウンドあり、アコースティックありとバラエティに富みながらリズムが跳ねる楽しい楽曲が多いように思え、ライブは楽しかっただろうなと思ってしまう。

スタンピート
 このアルバムはドゥービー天国に続く5枚目で、全米4位となりゴールドディスクをもらうヒット作となった。元スティーリー・ダンのジェフ・バクスターが加わって3人のギターサウンドなり、賑やかしさが加速された。しかし、スティーリー・ダンと言えば緻密なサウンドでライブはやらないグループだったから、ジェフ・バクスターの加入は意外でした。

 アルバムジャケットは原っぱを馬に乗って駆けるカウボーイさながらの写真ですが、音も負けず劣らず原野を疾走するサウンドで前期の集大成のように思えます。とにかくツイン・ドラムとトリプル・ギターの厚みのある音がシンプルに展開するからリズムに身を任せればよい単純さが心地良い。やっぱりロックはこういったシンプルさが大事だと思う。