MIL規格のシールド線でRCAケーブルを作る

 MIL規格品:MIL-W-16878/4(Type E)という米国製の2芯テフロン・シールド線、20AWG 芯線:黒・白、外皮:白色。20AWGなので割と細い線だから、18AWGにしようかと思ったけど、そちらはBelden #83321となり、とっても高いから諦めた。ちなみに#83321はMouserで100フィート:¥97,662だから、1m当り3,200円もする。今回買った20AWGも銀メッキだけど価格は、BELDEN88760より僅かに安いので試してみることにした。

 RCAプラグはSwitchcraftだ。いつもはNeutrikのREANで安価な方を使うのだけど、購入先になかったのと一度は有名なSwitchcraftを使ってみたかったからだ。Neutrikは本社がリヒテンシュタインでSwitchcraftは米国だけど、生産国は?です。MIL-W-16878/4(Type E)はBELDEN88760と同様に固い線で外径が4㎜ぐらいだから、よく似ている。
 外皮を向くときに気を付けないとシールド線が細くて一緒に切断してしまうので注意が必要だ。RCAプラグに予備半田をするのだけど今回は白光の温度設定できる半田ゴテを新調した。あまりにも半田付けが下手になっているので、BC/C型のコテ先も買った。
 それから半田も在庫がなくなったのでKester48を探した。これは無鉛半田で濡れ性も良く、SN 錫 96.5. AG 銀 03. CU 銅 0.5の成分だ。同じKester48でも銀の入っていないタイプもあるので成分を確認した方が良いようだ。

 RCAケーブルの製作に慣れたのか道具がよかったのか分からないけど、以前よりはスムーズに作ることができた。シールド線は半田付けを行わず、プラグのカシメ部分に巻き込んである。Kester48の半田付けも無鉛半田なので溶融温度が高く思うけど温度が上がればスウーっと馴染んでくれて、Kester44の銀入りと同じように使える。テスターで導通チェックすると短絡もなく合格したので、音出しをしてみた。

 McIntosh C22と同じ回路のフォノイコライザーからアキュフェーズE-470に接続してみる。Switccraftのプラグは先が割れていてコレクトチャックのようにRCAメスコネクタに噛んでくれて嵌った感触が気持ちよく、ちょっと高いだけのことはある。プラグのカバーが黒色なのでプラスチックかと思っていたら、真鍮製で塗装してあり質感もよい。
 BELDEN88760と同様な音色で帯域が広く感じとてもクリアに鳴っている。そして、中高音がより鮮明な感じを受ける。そのせいか、相対的に低音が控えめに聴こえる。
 キャノンボールのアルトサックスが明朗に吹き抜け、一音のなかにも吹く力の微妙な差が伝わり、コルトレーンのテナーサックスもこれまた揺らぐように押し寄せてくる。ケーブルの種類が増えて機器の特徴ごとに愉しめそうだ。